子どもたちが通う小学校の PTA の会費は年間約2500円です(一家庭につき)。
私は PTA 活動に積極的ではないため会費の妥当性や公平不公平は語れませんが、PTAに入っているからこそのメリットがないかを試してみました。
PTA の互助会、傷害保険の団体割(30%オフ)
うちの場合、 PTA の互助会を利用して一番安いプランなら年間1,980円で同居家族全員を対象とした団体傷害保険に加入できます。
この団体傷害保険は大きく分けて3つ、
- 個人賠償責任補償(自転車条例義務化法令対応、学校貸与タブレットの破損等による賠償も保障)
- ケガの補償
- 弁護士費用補償
※ケガの補償は登録した子ども一人のみ対象
※弁護士費用補償は1,980円のプランにはつかない(上位プランのみ)。
PTA の団体傷害保険、年間1,980円で学校貸与タブレットが保障対象
小学校に通う子どもが二人いる我が家が欲しい補償は学校貸与タブレットの破損等による賠償も保障してくれる「個人賠償責任補償」。
他人の財物を壊してしまった場合の補償は自動車保険などに付帯できる個人賠償責任特約で補償されますが、貸与されたパソコンなど受託された財物は「受託品に対する補償のある個人賠償」でないと補償されません。
この受託品に対する補償のある個人賠償保険は個人で入ろうとすると高額で、例えば損保ジャパンの「親子のあんしん賠償プラン」の場合は年間5,760円(月額480円)です。
しかし、今回加入した団体傷害保険なら年間1,980円。
5760 – 1980 = 3780
(答)年間3,780円お得
※補償内容の手厚さは異なる
壊さないにこしたことはありませんが、子どもがパソコンを持ち歩くため故障の心配はつきません。
自宅に持ち帰ることもあり、自宅に持ち帰っている間に壊れた場合は交渉の余地なく全額弁償という規定になっているので、下の子が入学するタイミングで保険に入ろうと思っていました。
授業参観のたびに何度悲鳴を飲み込んだか……しかも上の子の貸与パソコンは今年で四年目なので、そろそろ壊れてしまう可能性があります(Chromebook短命問題)。
貸与されたChromebookの弁償費は平均して一台あたり30,000~50,000円とのこと。
ちなみに、NHKが埼玉県の人口10万人を超える21の自治体を対象に調査したところ、故障や破損で修理や交換が必要になったパソコンは少なくとも1万5000台あったそうです(回答した自治体数は20)。
学校が大量購入した「 Chromebook 」が、3年ほど経って大量に壊れている問題について
PTA の団体傷害保険、自転車保険義務化条例に対応
自転車事故による賠償金の高額化に伴い、埼玉県には自転車保険義務化条例があります。
子どもでも自転車に乗る場合は賠償金の支払いを補償できる自転車保険に加入する義務があり、この条例には自動車保険の「個人賠償責任特約」を付帯することでも対応できます。
自動車保険に個人賠償特約に付帯すると、付帯しない場合に比べて保険料は1,500円~2,000円ほど高くなります(保険会社による)。
学校貸与のタブレットの破損に対する補償をプラスすると PTA の団体傷害保険のほうが圧倒的に得となりますが、自転車の保険のみでも自動車保険などに付帯するケースと比較して差額は最大で500円ほどです(団体傷害保険のほうが安いこともある)。
【まとめ】 PTA に入ることは損ばかりではない
PTAの団体保険を使って、学校貸与パソコンなど受託品の破損が保障される個人賠償保険に3,000円以上安く加入することができました。
「 PTA に入る/入らない」は個人の自由で、途中でもやめたければ退会届を提出すればやめることができます(書面でのやりとりが基本、退会届は校長先生などに提出すればスムーズ)。
PTAの必要性については、その理由も含めて千差万別なので、今回は分かりやすい「お金」に焦点をあててみました。
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