ワセリン がなくなりそうなのでドラッグストアに探しに行くと、同じ ワセリン なのに医薬品と医薬部外品がありました。違いが気になったので調べてみました。
ワセリン 医薬品と医薬部外品の違い
医薬品でも医薬部外品でも「治療」を目的としたものであることは同じですが、ワセリンの場合は「純度の高いものが医薬品」です。
医薬品のワセリンは混ぜ物が少ない点で人体への影響が少なく、目の近くに塗ったり皮膚が弱い人でも安心して使うことができます。
ワセリン とは
ワセリン は「石油からできた油脂性の軟膏」で純度が低い順に黄色ワセリン、白色ワセリン、プロペト、サンホワイトの四種類があります。「ワセリン」の名称のほうが馴染みがあるので市販されているプロペトは「高純度ワセリン」となっていることもあります。
ワセリンは天然素材なので子どもでも安心して使うことができます。
ヒートテックなどの化繊でできた肌着やマスクは肌を乾燥させやすいので、事前にワセリンを塗っておくと痒くなるのを防ぐことができます(痒い=乾燥と摩擦による肌荒れ)。
特にプロペトは純度が高く目の中にも塗れるほど。処方薬として敏感肌やアトピーの治療にも使われています。肌の弱い子どもの場合は病院で処方してもらう方法もあります。
ワセリン を使った子供の怪我の治療方法
ワセリンが減っていることに気づいたキッカケは子どもの怪我
私(40代)が子どもの頃の怪我の治療は「消毒」して「乾燥」させるでしたが、いまは余程不衛生な場所で作った傷でない限り「水洗い」して「保湿」する湿潤療法(モイストヒーリング)が常識となりつつあります。それを聞いたとき「真逆だ」と笑いました。
日本の水道水は安全なのでばい菌を洗い流すなら水道水で十分。このとき砂や小石が残っていないかよく確認し、残っていたらしっかり取ります。
出血がひどい、傷が深い、化膿しそう。このような傷は不安がある場合も含めて病院に行きます。このとき傷口にはラップを巻いて乾燥を防ぎます(診療の妨げになるので医師に診せる前にワセリンは塗らない)。
水洗いが終わったら傷口に触れないように周りの水をふき取り、ワセリンを塗って傷口を塞ぎます。
このままでもいいけれどあちこちにワセリンが付くので上からガーゼを貼るのがお薦めです(絆創膏はガーゼが付いていて便利だけれど通気性が良いのでワセリンも乾きやすい)。
傷を治すのは体(傷口)から出てくる浸出液です。この透明な液体には血を止めてばい菌から体を守る色々な成分が含まれています。ワセリンはこの浸出液の乾燥防止と、浸出液が傷口に密着するようにつけます。
元気いっぱいな子どもの手足にどうやってガーゼを固定するのか……便利なものがあります。
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