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木酢液 で反撃開始!芝生と私と猫のトライアングル戦争

今日の家事とごはん
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木酢液 を買うまで、芝生が傷ついていた。いや——私の心のほうが、ずっと深く傷ついていたのかもしれない。

朝、窓を開けるたびに目に入る猫の置き土産。

雑草を抜き、水をまき、毎日管理している芝生の上に、隠すことなくデンッと置かれたもの。

あれを見るたび、あれをどうにかしないとと、私の心をざらついた。

その日はきた。

限界を感じた私は「 木酢液 」という武器を購入した。

今回は、 木酢液 によって私の心が平安を取り戻すまでの物語。

木酢液 導入前:猫のウンチがもたらす芝生と私への影響

猫のウンチは見た目以上に深刻なダメージを与えることがある。

  • アンモニアによる枯れ 要チェック
    • 猫の排泄物にはアンモニアが含まれており、芝の根や葉を傷めて枯らす原因になる。
  • 病原菌や寄生虫のリスク
    • 猫の糞にはトキソプラズマなどの病原体が含まれていることがあり、土壌汚染や他の動植物への影響も懸念される。
    • トキソプラズマはガーデニング時に汚染された土壌に触れた手を介して経口感染するもので(空気感染はしない)、感染しても多くの人は無症状ですが、場合によっては軽い風邪のような症状を起こす。
  • 芝生のトイレ化
    • 一度排泄された場所は猫にとって“自分のトイレ”として認識されやすく、繰り返し被害を受けることがある。
  • 見た目と臭いの悪化
    • 見た目にも衛生的にも悪くなり、管理のモチベーションが下がる原因にもなる。

アンモニアによる枯れた場合:復旧のめど

アンモニアによって芝生が枯れた場合、その一帯の復旧には数週間から数ヶ月かかることがあるが、早期対処することで復旧までの期間を大きく早めることができる

ポイントは根へのダメージを減らすことで、表面が枯れていても、根が生きていれば再生の可能性は高い。

  • アンモニアの中和と洗浄
    • まずはたっぷりの水で洗い流すことが重要。これにより、土壌中のアンモニア濃度を下げ、根へのダメージを軽減できる。
  • 土壌の改善
    • 必要に応じて腐葉土やパーライトなどで土壌改良を行い、通気性と水はけを改善。腐葉土やパーライトはホームセンターはもちろん100均でも購入できる。
  • 追いまき・張り替え
    • 部分的な枯れなら“追いまき(種まき)”で対応可能、広範囲にわたる場合は芝生の張り替えが現実的。追いまき・張り替えの最適な時期は3~6月。

木酢液 とは? なぜ猫が嫌うのか?

芝生を守るために手にした「木酢液」。

だがそもそも、これは一体どんなもので、なぜ猫たちはこの匂いに顔をしかめて去っていくのか——。

木酢液 とは?

木酢液 (もくさくえき)とは、木材を炭にする過程で発生する水蒸気を冷却・液化して得られる天然由来の液体で、木酢液 の独特な燻煙の香りには、虫や動物が嫌う成分が含まれているためガーデニングや家庭菜園では防虫・防獣対策として活用されている。

また、木酢液には酢酸やフェノール類など200種類以上の有機成分が含まれており、土壌改良や植物の活性化にも効果があるとされている。

ただし、使用時には適切な希釈が必要であり、原液のまま使用すると植物に悪影響を与えることもあるため注意が必要。

木酢液 を猫が嫌う理由

猫は単独行動を好む動物で、自分のテリトリー(縄張り)をとても大切にします。そのため、排泄物の匂いを使って「ここは自分の場所だ」と主張するマーキング行動をとりる。

自分より強い猫が近くにいるときは匂いを隠すために埋めて匂いを隠しますが、敢えて隠さないのは他の猫や動物への警告であり「ここは自分の場所」だという安心感の表れ。

木酢液 は次の理由で 猫に「ここは自分の場所だ」と思われなくなる。

  • 燻製のような刺激臭
    • 木酢液は人間でも「うっ」となるほどの刺激臭がするので、嗅覚が鋭い猫にとっては非常に不快
  • マーキングの匂いを消す作用
    • 木酢液には消臭効果もあり、猫が残した排泄物の匂い(マーキング)を消す。
  • 木酢液は猫にとって毒 要チェック
    • 木酢液は天然成分だが、木酢液に含まれる酢酸やフェノール類などは猫の体内で解毒・分解が難しいとされているため、猫は木酢液を危険と感じて近づかなくなる。

木酢液 を撒くときの注意点 ~猫への思いやりを忘れない

猫について毒を撒いていることになるが誤解しないでほしい、私は猫好きである。

ただウンチに困っているだけである。

だから木酢液を撒くときは次の点に注意している。

  • 猫が直接触れない場所にだけ撒く
    • 木酢液は猫の通り道や被害のあった芝生の周辺に限定して使用。猫の体に直接かかるような場所や、餌場・寝床には絶対に撒かない。
  • 雨上がりや風のない日に使用する
    • 匂いが広がりすぎないように、風の強い日や近隣に洗濯物がある日を避ける。ご近所への配慮も忘れずに。

いまは自宅で猫を飼っていないので野良猫対策として撒いているが、獣医師によれば「匂い=揮発性物質」なので自宅に猫がいる場合は使用を控えたほうがよいとのこと。

【まとめ】 木酢液 は猫とほどよい距離を保つための工夫

猫が悪いわけじゃない。

けれど、手塩にかけた芝生の上に置かれたウンチが、私のストレスになっていたのも事実だった。

木酢液という選択は誰かを責めるためでも、ましてや傷つけるわけではなく、私と芝生の平穏を取り戻すためのささやかな工夫だった。

あの匂いで猫が「ちょっと居心地の悪い」と感じてくれればいい、それだけ。

大切なのは、“排除”ではなく、ほどよい距離を保つ工夫をすること

適切な距離感が、私と庭と猫との静かな共存の形だと、私はそう思っている。

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