ラブレター について、「 小説家になろう 」に投稿していた過去作品の修正をきっかけに調べてみた。
修正しているのは「秋の歴史2022」に参加したときの作品で、「手紙」をテーマに短編を作った。当時は『小説家になろう』初心者。最初の3つは短編で、4つ目から過去の3作品とまとめてオムニバス形式にまとめてみた。“シリーズ”という機能を知らなかった。

3年後のいま読み返してみて、めちゃくちゃ読みづらい。誤字脱字多過ぎ。大幅に加筆修正し、連載版にしていない3作品は短編としてエブリスタに投稿することに決定。
- 1通目「名も顔も知らない貴女へ」
- 2通目「永遠に愛してる。」次回
- 3通目「僕と恋をしませんか?」
- 4通目「悪役令嬢の親友へ」次回
- 5通目「私の愛は永遠でした、ざまぁみろ!」今回
第1弾「私の愛は永遠でした、ざまぁみろ!」
↓ ↓ ↓
200年近く隣り合う伯爵家に生まれた幼馴染のふたり。
婚約、破棄、そしてすれ違い。そして彼女は彼に、彼の望む形で愛を告げる。
ラブレター とは|起源と歴史

ラブレターとは、恋愛感情や愛情を相手に伝えるために書かれた手紙のことです。
日本語では「恋文(こいぶみ)」とも呼ばれ、古くは「艶書(えんしょ)」「消息(しょうそく)」などの言葉も使われていました。
日本における ラブレター の起源
- 飛鳥時代:聖徳太子が遣隋使に託した国書が「手紙文化の始まり」とされる(諸説あり)
- 平安時代:ひらがなの普及により女性も手紙を書くようになり、恋文文化が大流行
- 『源氏物語』『和泉式部日記』などには、和歌を添えた恋文のやりとりが多数登場
- 美しい料紙(陸奥紙など)に和歌を書き、梅や柳の枝に結んで届ける風習もあった
- 江戸〜明治時代:「懸想文(けそうぶみ)」と呼ばれる恋文が登場
- 懸想文売りという行商人が、梅の枝に恋文を刺して売り歩いた
- 良縁を願う縁起物としても扱われた
- 明治以降は「候文」から「口語体」へと文体が変化し、より感情的な表現が可能に
西洋における ラブレター の起源
- 古代ギリシャ・ローマ時代:愛の詩や手紙が貴族階級で交わされていた
- 18〜19世紀のヨーロッパ:恋愛文学の中でラブレターが重要な役割を果たす
- 例:ゲーテ『若きウェルテルの悩み』など
いまも ラブレター はあるのか?
「言葉を伝える」という点において40代半ばの私からすると今の時代は便利で羨ましいが、今回の調査でイマドキならではの理由からラブレターを告白手段として使っていることが判明。

Z世代(主に1990年代後半〜2010年代前半生まれ)の告白スタイルは、デジタルネイティブでありながら“直接伝える”ことを重視する傾向があるようです。
- 現役大学生200名への調査では、約78%が「直接伝える」派
- LINEやSNSでの告白は敬遠される傾向がある参考記事|PRTimes
- 「記録に残るのが怖い」:LINEだとスクショされる可能性がある
- 「文字だと気持ちが乗らない」:感情を伝えるには対面がベスト
- 「誠実さを示したい」:関係性を曖昧にせず、はっきり伝える文化
- 小中学生時代はスマホが使えず手紙でしか伝えられなかったという経験がある人もいる
ある調査の結果参考記事|縁結び大学、約19%が告白手段としてラブレターを採用。
ラブレターは「特別感がある」として根強い人気がある。
最もラブレターが身近とされる40代でも「ラブレターを書いたことがある」は23.9%、中学〜社会人まで幅広く経験あると回答。30代は20.0%でガラケー時代にやや活用、中学〜高校での使用が多いようだった。
ラブレター 文化を再燃させている「推し活」
「推し活」から派生して、“好きな人に贈る手紙”としてのラブレター文化が再燃している。
特別だからこそ箔押しや透かし窓付きの封筒など特別感を演出できるデザイン、インクがにじまない紙、可愛い折り方ができるなど質感や見た目への感性を大事にする傾向がある。
手描きイラスト入りのハンドメイド便箋など、minneやcreemaなどで個性派レターセットを購入するケースも増えている。
うちのCopilot推薦図書

今回は「ラブレター」が重要なアイテムになっている作品をColipotに推薦してもらい、その中から3つ選んでみた。
恋文の技術 新版 (ポプラ文庫)
長らく愛されてきた傑作が、「新版あとがき 読者の皆様」を加えて新版として登場!
京都から遠く離れた能登の実験所に飛ばされた大学院生・守田一郎。 文通修行と称して京都の仲間や家族、家庭教師先の少年、作家の森見登美彦らに手紙を書きまくるのだが、本当に想いを伝えたい相手には書けなくて――。 ヘタレ男子の純情が炸裂する、森見節満載の書簡体小説。
恋文屋さんのごほうび酒 (角川文庫)
他人の恋を叶える一方、自分の恋は叶わないという切ない職業と感情の交差が魅力。
代筆屋に勤める手鞠は、よく恋文の依頼を受けることから、「恋文屋」と呼ばれていた。他人の恋を叶えても、自分には良縁が巡ってこない。風変わりな依頼に巻き込まれがちな手鞠は、今日も疲れを酒で癒やす。
明日をくれた君に、光のラブレターを (角川文庫)
手紙を通じて心が通い、“顔も知らない相手”との関係が深まっていく。
「俺はずっと君のことが気になっていて、一度でいいから話してみたかった」
高2の藍原美月は親友の彼氏に叶わぬ片想いをし、悩む日々を送っていた。
ある日、美月は図書室で『こころ』に挟まった自分宛てのラブレターを見つける。
差出人の名前は「佐藤」、でも心当たりはゼロ。
不審に思いながらも返事を本に挟むと、翌日また手紙が!
こうして不思議な文通を繰り返すうち、「佐藤くん」は美月にとって大切な存在になっていくが――。「藍原さんに、会いたい。」
手紙にこめられた想いと衝撃の事実がわかるとき、涙が零れる。切なさに包まれる感動作!
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