春になると子どもたちはいろいろな検診を受け、そのひとつに 眼科健診 がある。
眼科健診 で 分かること
小学校の 眼科健診 では基本的に次の3つを確認する。
- 視力異常
- 目の疾病
- 両目機能異常
眼科健診 |視力異常の種類
視力の検査では子どもの視力を次の6つに分類し、「正視」以外の結果になった場合は眼科で再検査を受け、その後の診断結果によって眼鏡の着用や座席の考慮などの指示がある。
- 正視(正常に見えている:異常なし)
- 遠視
- 近視
- 乱視
- 調節痙攣
- 弱視
結果が「遠視」の場合
遠視の子どもは「読書や細かい作業が苦手」や「集中力に欠ける」といった評価を受けることがある。
これは近くも遠くも見えづらい遠視の場合は常に目のピントを調節しているため、常に目が疲れていることによる弊害と言える。
子どもの場合はピントの調整力が強いため症状が現れないことも多く、大人になって強度の遠視の症状が突然現れることもある。逆に子どもで遠視の症状がでている場合、まだ視力の発達が不十分なため弱視になる危険性がもある。
結果が「近視」の場合
一度近視になると治すことはできないため眼鏡などで視力を調整していくことになる。
注意すべき点は近視は悪化すること。
30センチより短い近さで物を見て作業をすると近視が進行する可能性が高まると言われている。
私も気づいたときには「目が近い」と注意しているが、気づけばまた近くで見ている。スマホを持たせて一層悪化した。正直に言えば、子どもの姿勢をずっと監視しているほど私も暇ではない。
そこで最近購入したのが「アイケアークリップ(ホールドオン)」。
メガネのつる部分に取り付けると、センサーが自動で悪い姿勢や目との距離を感知して、振動で知らせてくれる。
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近視の予防(進行を防ぐ)方法として近年注目されているのが、1日2時間以上屋外で太陽光を浴びること。
太陽光には色々な波長の光があり、その中の紫外線に近い波長の紫色の光「バイオレットライト」を浴びると近視が抑制されるという研究結果が出ている。
バイオレットライトは蛍光灯やLEDの光には含まれておらず、一般的に使われている窓ガラスやメガネのレンズはバイオレットライトをほぼ通さないため屋外で太陽の光を浴びることが重要。
視力検査の誤診を招く「調節痙攣」
スマートフォンやゲームの画面など近くを見る作業を長時間続けていると、近くにピントを合わせる状態を維持し続けることになる。この状態が続くと近視に類似した状態になってしまう。
子どもはピントの調節力が旺盛過ぎる。
そのため視力が不安定になり、検査のときに本当は遠視なのに正視や近視と誤った判断をされてしまうこともある。
「弱視」は早期発見・早期治療が大切
弱視(医学的弱視)とは「メガネやコンタクトレンズを使っても、矯正視力が1.0に満たない目」のことを指す。
弱視の場合はどんなに矯正しても0.9止まりで、矯正視力が1.0に満たない場合は子どもの将来の生活や職業選択に影響を与えてしまう。
弱視は治療で治せることもある。
検診で「弱視の疑いがある」場合は早めに医療機関を受診したほうがよい。
眼科健診 でわかる目の病気
眼科健診 で「目の疾病」と判断された場合、眼科医の診断後に伝染の危険性とプールの利用の可否が指示される。学校で実施される 眼科健診 で診断される目の疾病は次の6つが多い。
- 結膜炎
- 角膜炎
- 眼瞼縁炎(ただれ目)
- 睫毛内反(逆さ睫毛)
- 霰粒腫
- アレルギー性結膜炎
- ろ泡性結膜炎
【まとめ】 眼科健診 は 学校生活に重要
視覚は大事な感覚であり、学校で実施される 眼科健診 によって「視力異常」や「目の疾病」と判断された場合は子どもの生活の見直しや学校の配慮が必要とされる。矯正や治療がされない場合、視力だけでなく「集中できない」「疲れやすい」といった生活や勉強面での悪影響がでてしまうので要注意。
- 眼鏡が必要か(必要な場合、常時か授業中のみか)
- 教室の座席の位置に配慮が必要か
- 水泳の授業を受けることができるか

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