2025年、日本の エアコン 市場は過去最高の出荷額を記録して品不足となっている。
そんな中、容赦なく始まった夏本番。
猛暑対策として“工事不要”のスポットクーラーが注目を集めている。
エアコン の需要が高まる
2025年7月22日に日本電機工業会(JEMA)が4〜6月のエアコン出荷額が3153億円(前年同期比13.3%増)と発表、2000年以降で最高を更新した。
エアコン特需の背景
- 気候変動の影響で暑い日が前倒しになった
- キッチンなどへの追加設置
- 寒冷地での新設の需要が高まった
夏物商戦のピークが分散し、10〜11月の新製品発表前に旧モデルが早期完売する傾向が見られるなど(モデルチェンジ前の型落ち狙いが集中)、メーカーや量販店は対応を急いでいる。
店頭・通販での影響
状況 | 内容 |
---|---|
在庫切れ | 人気モデル(6畳用・省エネ型など)は早期完売が目立つ |
工事待ち | 設置工事の予約が混雑し、1〜2週間待ちも |
価格上昇 | 需要増+円安+部品供給の遅れで価格が高止まり |
エアコン 不足、“工事不要”のスポットクーラーに注目が集まる
スポットクーラー(ポータブルエアコン)はエアコンが設置できない場所の救世主であり、工事不要なので「直ぐに使いたい」という場合に便利。
スポットクーラーとは?
スポットクーラーは冷房機器の1つで、エアコンのように冷風を出すけれど設置工事が不要(買ったその日から使える)。
- 本体に冷却機構(コンプレッサー)が内蔵
- 室外機なしで冷風を作り出せるので壁に穴を開ける必要なし
- 窓にパネルをはめるだけで排熱処理が可能
- ノンドレン式なら排水処理も不要
排熱処理
どこにでも置いて使えるのがスポットクーラーのいいところだが、冷風と同時に熱も排出する点に注意が必要。
閉め切った室内で排熱を室内に溜めると室温は上昇する。
大抵の商品には背面に取り付けるエアダクト(ホース)が付属されていて、ダクトを室外に通しておくことで熱を逃がせるようになっている。
ドレン水
スポットクーラーでは内部で水(ドレン水)が発生する。
水を内部で蒸発させることで排水処理を不要にしている「ノンドレン」タイプの商品なら、排水の手間と労力が省ける。
購入時は「家庭用」を選ぶこと
スポットクーラーには「家庭用」と「業務用」の2種類がある。
業務用の場合、「家庭用コンセントで使えない(電気工事が必要)」「フロンガスの点検・回収義務がある」など家庭用にはない面倒が起きる可能性がある。
購入時に気をつけるべきチェックポイント
チェック項目 | 家庭用の目安 | 業務用の可能性がある場合 |
---|---|---|
電源仕様 | 単相100V (家庭用コンセント) | 三相200V/単相200V (別途工事・動力契約が必要) |
冷房能力 | 〜3.5kW(6〜12畳程度) | 4.0kW以上(20畳以上対応) |
銘板表記 | 「ルームエアコン」「家庭用」 | 「パッケージエアコン」「業務用」 |
法的管理 | フロン排出抑制法対象外 | 対象(冷媒回収義務あり) |
価格帯 | 3万〜7万円程度 | 10万〜30万円以上が多い |
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