【 狂犬病 】犬に噛まれたら必ず病院へ! 狂犬病 は発症したら致死率ほぼ100%

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 先日書いた「犬に噛まれた場合 はどうしたらいい?どこに相談するの?病院は何科に行くべき?」のきっかけとなった群馬県伊勢崎市で逃げ出した四国犬が公園で児童ら12人を噛んだ事件で、当該の四国犬は 狂犬病 のワクチン接種を受けていなかったことが分かりました。

狂犬病 に感染した犬の症状(様子)

 狂犬病 に 感染した犬は「狂騒型」と「麻痺型」の2つの症状をみせます。

 狂騒型の場合、極度に興奮して攻撃的な行動をみせます。

 麻痺型の場合、後半身から前半身に麻痺が拡がり、食物や水が飲み込めなくなります。

狂犬病 はヒトにも感染する

 狂犬病 は「犬」に限らず、全ての哺乳類に感染します。

 そして発症するとほぼ100%死亡しますが、ヒトの場合は感染後にワクチンを連続して接種することにより発症を防ぐことができます。

 日本は「狂犬病がない国」であり、ヒトの狂犬病の発症は1956年が最後、同じく動物でも1957年が最後となっています(輸入感染事例を除く)。

狂犬病 の感染と潜伏期間

 狂犬病 は、狂犬病に感染した動物に噛まれたことで、傷口から唾液を介してウイルスが体内に入ってくることで感染します。

 感染してから発症するまでの期間(潜伏期間)は、一般的に1ヶ月から3ヶ月(事例として感染してから2年後に発症したケースもある)。

 発症する前に狂犬病に感染したかどうかを調べる手段はないため、犬や猫などに噛まれたり傷口を舐められたりした場合はできるだけ速く医療機関を受診するようにします。

犬以外に 狂犬病 に感染している可能性の高い動物

 海外ではほとんどの国で感染する可能性があり、渡航中は犬に限らず動物全般に噛まれないように注意しなければいけません。

 特に注意すべき動物を地域別にみると、

  • アジア・アフリカ : 犬、猫
  • アメリカ・ヨーロッパ : 犬、猫、きつね、あらいぐま、スカンク、こうもり
  • 中南米 : 犬、猫、こうもり、マングース

狂犬病 の 予防ワクチン接種は法律で決まっている義務

 狂犬病の予防ワクチン接種について、日本ではもう感染例がないなど様々な理由から不要論がでており、実際に接種率も70~80%ほどだそうですが、狂犬病の予防接種は「法律で決められた義務」です。

 任意接種ではないため個人の意見は関係なく、法律が変わらない限り接種しなければいけないことになっています(不要とするためには法律を変えなければいけない)。

 基本的に、他人の飼っている犬に噛まれたら賠償金を請求できます。

 「遊んでいるつもりで甘噛みだった」「普段はこんなことをしない(=噛まれたほうにも非がある)」など飼い主として言いたいこともあるでしょうが、どんな理由であれ噛まれたら警察を呼ぶべきです。

 狂犬病は発症するまで感染が分からず、感染したらほぼ100%の確率で亡くなります。

 今回のことからも分かりますが、飼い犬でも狂犬病の予防ワクチンを接種していない犬がいます。そして、自分を噛んだ犬が 狂犬病 のワクチン接種をしているかどうかを調べられるのは警察だけです。

 犬に噛まれたときの対処法については「犬に噛まれた場合 はどうしたらいい?どこに相談するの?病院は何科に行くべき?」に詳しくまとめてあります。

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