みかんの美味しい季節になって、うちの下の子がみかんを大量に食べています。
一生懸命皮をむく姿に「そんなに好きなんだな」とほっこりしつつも、積み重なる皮の量に「こんなに食べて大丈夫かな」と不安になる気持ちと。
今回はみかんの食べ好きで起きる病気「柑皮症」について。
※あくまでも「食べ過ぎ」であって、適度な摂取は健康によいです。
みかん の食べ過ぎ、柑皮症とは
乾皮症とは、手足が黄色に変色する病気です。
柑皮症の原因はカロテンの過剰摂取
みかん などの柑橘類に含まれる色素「カロテン」が全身の皮膚表面や皮下脂肪組織に沈着することで起こります(顔を含む)。
特に黄色くなりやすいのは角質の厚い手や足の裏です。
カロテンは大切な栄養素
みかんなど柑橘類だけでなく、緑黄色野菜や海藻にも含まれている「カロテン(カロテノイド)」は体内に入ると人体に必要なビタミンAに変化します。
このビタミンAは暗い場所で極度に視力が衰える夜盲症(とり目)や、皮膚乾燥症を防ぐ働きがあると言われているのでカロテンの摂取はとても大切です。
カロテンにはいくつも種類がある
- α‐カロテン:かぼちゃ、アプリコット
- β‐カロテン:にんじん、ほうれん草、マンゴー
- リコピン:トマト、柿、スイカ
- フコサンチン:わかめ、昆布、ひじき
- アスタキサンチン:エビ、カニ、イクラ
みかん の食べ過ぎ、柑皮症になってしまったら
「 みかん の食べ過ぎ」という心あたりがある場合は、みかんの食べる量を減らします(制限)。
体内のカロテン量が減れば柑皮症は数週間から数カ月でに改善するそうです。
柑皮症と黄疸の違い
皮膚が黄色くなると「黄疸」を疑うこともあります。
黄疸は肝機能の低下によって引き起こされる症状で、黄疸との違いは特に目(眼球)に現れます。
黄疸の場合は目の白目部分も黄色く変色してしまい、柑皮症にこの症状はありません。
みかん の食べ過ぎ、子どもでも分かる初期症状
皮膚の変色など、毎日一緒にいる子どもの変化としては分かりにくいところです。
みかんにはたくさんのビタミンCが含まれていて、ビタミンCを過剰に摂取すると肝臓に負担がかかり、肝臓の働きが悪くなることで下痢になってしまうことがあります(腹痛や吐き気などの症状もある)。
便の変化は子どもにも分かりやすい変化なので、気をつけやすいポイントであります。
みかん の数を制限する方法もありますが、子どもでも分かるような「食べ過ぎ」のサインを子どもに教えておくことも重要だと思います。
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