書初めの準備に、リュックサックのサイズアップ。
子どもに「前もって」はなかなか難しく、必要な日を間近に「ママ、あのね」と言ってくることがあります。
本当に通販の「翌日配送」にはお世話になっています。
最近問題になっている『 物流の2024年問題 』ですが、言葉は知っているけれど「なにが原因で、どんなことが起きて、我が家への影響(予想)は?」をきちんと分かっていないので調べてみました。
物流の2024年問題 :2024年のいつ頃?
「 物流の2024年問題 」が起きるのは、2024年の4月以降とされています。
物流の2024年問題 :原因は?
「 物流の2024年問題 」の原因は、トラックドライバーの「時間外労働の上限が年間960時間となること」と「改正改善基準告示の適用」です。
いわばトラックドライバーの「働き方改革」で、時間外労働時間が制限されることでによって一人当たりの走行距離が短くなります。
職種の特性上、時間外労働が常態化していた業界への改善となります(一般的な時間外労働は年間360時間、事業や業務の特性上960時間はまだ別扱いではある ※建設事業や医師なども時間外労働の上限が一般とは異なる)。
この改革は健康のために必要とされていますが、逆にトラックドライバーは収入が減少することになるので「正しいこと」とは言いにくいのが現状のようです。
物流の2024年問題 :社会への影響は?
現在のトラックドライバー不足に加え、トラックドライバーの労働時間が短くなるので、輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念されています。
2023年4月のトラックドライバーを含む「貨物自動車運転者」の有効求人倍率は2.11倍(厚生労働省「一般職業紹介状況」より)。全職種の平均1.13よりもかなり高いです。
国の検討会では、「物流の2024年問題 」に対して何もしなかった場合、営業用トラックの輸送能力は2024年には14.2%の4.0億トン不足する可能性があると試算しているそうです(2023年には34.1%の9.4億トン不足)。
物流の2024年問題 :我が家への影響は?
- 当日および翌日配達の宅配サービスが受けられなくなるかもしれない
- 水産品や青果物などの生鮮食品が手に入らなくなるかもしれない
- 送料の値上がり
「送料の値上がり」はサービス内容が変わらないため、「 物流の2024年問題 」の影響を一番感じるポイントでだと思います。
物流の2024年問題 改善案①:再配達を減らす
- 確実に受け取れる日時・場所を指定
- 置き配の推進
置き配の利用が少ない原因の一つに「安全」があります。つまりそれは盗難や悪戯への懸念で、こればかりは利用者の心理が大きく影響するので何とも言えません。
現役ドライバーに聞く、ありがたいのは「このあとはいつでもいい」
ある配達業者の方に聞くと、再配達をしないのが一番ありがたく、次にありがたいのは「このあとはいつでもいい」というやつだそうです。
同日中の再配達なので荷下ろし対象外、時間も気にしないで自由に配達計画を組めるとのこと。
UberEatsドライバーの私が思う「置き配指定」はこうしてほしい
この置き配、「ドライバーが楽している」と思われがちですが、Uberのドライバーをやっているとそうとはいえません。
地方の小都市でのUber配達の「置き配指定」率は約8割。
独身者の利用率が高いこと、配達しているものが食べ物であることから「希望する時間帯に受け取る」が優先されて置き配指定を選択しているような感じがします。
この置き配指定、配達する側にとっては「絶対に合っている」という保証がなく、地番管理で住所が確かではない「住所地の入力に誤りがある」「同じ住所地に複数の家がある」「配達指定場所のピンの位置が違う」など、新規の配達先はかなり厄介です。
最近は宅配便の契約ドライバーをよく見るので、この人たちも同じ苦労をしているのではないかと思います。
置き配指定をする場合は、「アパート名やマンション名は正しく、棟の名前と部屋番号は忘れない」、「一軒家は家の特徴(平屋、外壁の色、駐車場の車の種類、塀やドアの色、その他周囲とは違う特徴)」などを備考欄でもなんでもいいので書いておくと親切だと思います。
正直言って、新規の配達先はアパートよりも一軒家のほうが気を使います。
配達地のピンの位置が違う、部屋番号を間違えた。どちらも利用者側のミスなのに、電話がかかってきて「届いていないんですけれど」と言われる虚しさと、その訂正の手間に対するボランティア感……お金を払ってサービスを受けているとしても”気遣いは欲しい”と思う瞬間です。
つい先日も「そこはうちじゃない」と……この先は恨み節になるので割愛します。
物流の2024年問題 改善案②:配送回数を減らす
某消費者金融ではありませんが「ご利用は計画的に」で、緊急性をできるだけ減らして「注文はまとめること」を意識すると配数回数が削減でき、配送業者への負担を減らすことができます。
梱包資材の利用削減にもつながるのでエコ、SDGsでもあります。
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