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【2025年7月版】 文庫ベストセラー から選ぶ、いま読むべき本――“あの頃”を知る世代に届け!

読んだ本や観た映画
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文庫ベストセラー に目を通すのがクセになっている。

就職活動中に身についたクセだ。

1990年代後半から2000年代初頭、就職氷河期と呼ばれたあの時代。

企業の採用担当者は自己啓発ブームの世代で、自己啓発のできていない学生を思いきり「不合格」にした。

買い手が絶対の市場、採用担当者の世間話についていくには知識が必要。

自分が彼らと同じ40代になってよく分かった。

オッサンたち、好き勝手にいろいろ話していたな、と。

20代前半の私たちに自分たちと同じ知識と経験を求めてどうする!
いまの採用担当者は20代の話に合わせるんだぞ!!

そんな時代もあったんだ。

そんな時代を生き抜いた私たち、よく本を読まざるをえなかった。
自己啓発書、ビジネス書、芥川賞に直木賞作家の本。

彼らと同じ40代になって、あの頃義務感で呼んでいた本に「共感」できるようになった。

だからいまの私は文庫ベストセラーを、あのころと違った楽しみにできている。

文庫ベストセラー|2025年7月・日販調べ

ベストセラー (日販 2025年7月調べ)

今週タイトル著者出版社
1国宝(上)
Audible版あり
吉田修一朝日新聞出版
2国宝(下)
Audible版あり
吉田修一朝日新聞出版
3成瀬は天下を取りにいく
Audible版あり
宮島未奈新潮社
4NEW
汝、星のごとく
Audible版あり
凪良ゆう講談社
5一次元の挿し木松下龍之介宝島社
6NEW
ババヤガの夜
Audible版あり※予約注文
王谷晶河出書房新社
7NEW
ようこそ実力至上主義の教室へ 3年生編(2)
衣笠彰梧KADOKAWA
8BUTTER
Audible版あり※予約注文
柚木麻子新潮社
9NEW
いつまで
Audible版あり
畠中恵新潮社
10青瓜不動 三島屋変調百物語九之続宮部みゆき新潮社

俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ!

極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく。

芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞を受賞。
作家生活20周年の節目を飾る芸道小説の金字塔。

映画化もされ、話題沸騰。

『国宝』はコミカライズされている

文庫ベストセラー の傾向

  • 傾向①:文学性と人間ドラマの融合が強い
  • 傾向②:女性作家の活躍が目立つ
  • 傾向③:ジャンルの多様化
  • 傾向④:シリーズもの・話題作の文庫化が強い

傾向①:文学性と人間ドラマの融合が強い

  • 『国宝(上・下)』吉田修一が1位・2位を独占
    → 歌舞伎を題材にした壮大な人間ドラマ。芸術と人生の交差点を描く作品が根強い人気。
  • 『汝、星のごとく』凪良ゆう(NEWで4位)
    → 恋愛と人生の選択を描いた感情の深い物語。共感性の高い現代文学が支持されている。

『汝、星のごとく』はコミカライズされている

「俺たちは どうしようもなく愛を欲している」

風光明媚な瀬戸内の島で、父の不倫で心を壊した母と暮らす高校生の暁海と自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂。

ともに、心に孤独と欠落を抱えた2人は、暁海の父の不倫相手を訪ねたことをきっかけに、惹かれ合い、同じ夢を抱いて――。

傾向②:女性作家の活躍が目立つ

  • 宮島未奈、凪良ゆう、柚木麻子、畠中恵、宮部みゆきなど、女性作家が半数以上を占める
  • 特に感情の機微や社会との葛藤を描く作品が多く、読者層の広がりを感じさせる

傾向③:ジャンルの多様化

ジャンル作品例傾向
文学・人間ドラマ国宝
汝、星のごとく
深いテーマ性と感情描写が支持される
ファンタジー・怪異青瓜不動
ババヤガの夜
怪談・幻想文学の人気が再燃中
ライトノベルようこそ実力至上主義の教室へ若年層・アニメファンからの支持が強い
ミステリー・時代小説三島屋変調百物語
いつまで
安定した読者層を持つ定番ジャンル

傾向④:シリーズもの・話題作の文庫化が強い

  • 『成瀬は天下を取りにいく』は単行本からの文庫化で再注目
  • 『よう実』シリーズはライトノベルとして継続的に売れている
  • 宮部みゆきの三島屋シリーズは長期ファンに支えられた定番

文庫ベストセラー の傾向から、おすすめしたい次の一冊

子育て中の30~50代におすすめしたい本を、2025年の最新文庫トレンドから厳選して紹介。

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』

著者:ブレイディみかこ|出版社:新潮社

  • アイルランド人の父と日本人の母を持つ少年の成長物語
  • 教育・差別・親子関係など、子育て世代が共感できるテーマが満載
  • 母親の視点がリアルで、自分自身の子育てや価値観を見つめ直すきっかけになる

ジャンル別おすすめ

ジャンル別おすすめ

ジャンルおすすめ作品特徴
家族・子育て『宙ごはん』
町田そのこ
不器用な親子の絆を描く、温かく優しい物語
自己啓発『嫌われる勇気』
岸見一郎
アドラー心理学で「自分らしく生きる」ヒントが得られる
ヒューマンドラマ今月ランクイン
『汝、星のごとく』
凪良ゆう
愛と孤独を描いた切ない恋愛小説。感情の深さが魅力
心の癒し『星の王子さま』
サン=テグジュペリ
子どもと一緒に読める哲学的名作。大人にも深い気づき
ミステリー今月ランクイン
『一次元の挿し木』
松下龍之介
DNAと失踪事件をめぐる謎解き。読書の没入感が高い

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