「 SDGs は何のためにやっているの?」と子どもに聞かれて困ったので調べてみた

未分類
未分類
この記事は約5分で読めます。

 小学生の子どもから「SDGsってなに?」と聞かれたとき「SDGsとは持続可能な開発目標のこと」とは言えても、「なんでそんなことをするの?」と聞かれて悩みました。

 SDGsを達成するために努力する理由……

 幸せになるため?

 人類滅亡を防ぐため?

 改めて考えたらSDGsのことを思ったより理解していないことに気づいたので、今回はSDGsについてまとめました。

SDGs とは「持続可能な開発目標」のこと

 最近では「サステナブル」という言葉をよく聞きますが、「持続可能」と言われてもピンとこないのではありませんか?

 持続可能な開発とは、現在の世代の欲求を満足させつつ、将来の世代の欲求も満たすことができる開発を指します。

 いままでは子どもたち将来の世代のために「今の世代が頑張らなければいけない」「今の世代が我慢しなければいけない」という風潮でしたが、SDGsは現在も未来も満足できる開発目標となっています。

 SDGsは2015年から2030年までの長期的な開発の指針で、

  • 誰一人取り残さない社会
  • 持続可能な社会
  • 多様性と包括性のある社会

 このためにSDGsは「17の目標」と「169のターゲット(具体的な目標)」で構成されています。

SDGs の「17の目標」は21世紀の抱える課題が列挙

 貧困や飢餓などから、働きがいや経済成長、気候変動にいたるまで、21世紀の世界が抱える課題が包括的に挙げられています。

 一つの問題に対して複数の目標が該当することも少なくありません。

 例えば海洋プラスチックごみ問題は、次の三つの目標に該当します。

  • つくる責任、つかう責任(目標12)
  • 気候変動に具体的な対策を(目標13)
  • 海の豊かさを守ろう(目標14)

SDGs の「169のターゲット」は目標の内容を具体的にしたもの

 17の目標を実現するための具体的なターゲットおよび手段を明確にしたものです。

 例えば目標1の「貧困をなくそう」に対して、ターゲットは

  • 【1.1】2030年までに極度の貧困をあらゆる場所でなくす極度の貧困=1日1.90ドル未満で生活する人々 ※2023年10月現在の基準、2015年10月改定)
  • 【1.2】2030年までに各国で定められたあらゆる面で貧困状態にある全年齢の男女・こどもの割合を少なくとも半減させる
  • 【1.5】2030年までに貧困層や状況の変化の影響を受けやすい人々の回復力を高め、災害や災難時に被害を受ける危険度を小さくする

 これらターゲットに対する手段として、

  • 【1.a】開発協力強化などを通じ、さまざまな供給源から相当量の資源を確実に増員する(これにより開発途上国、特に後発開発途上国に対して、計画や政策を通して、適切かつ予測可能な手段が提供できる)
  • 【1.b】貧困層やジェンダーを十分勘案した開発戦略に基づく適正な施策枠組みを国、地域、国際レベルで作り出す(=貧困をなくす取り組みへの投資拡大を支援)

SDGs はその前身である「MDGs(ミレニアム開発目標)」での失敗を活かしている

 SDGsにはその前身とも言える開発目標MDGsがありました(MDGs=2015年を達成期限とした8つの目標)。

 MDGsとSDGsの大きな違いは「誰が目標を達成すべきか」で、MDGsでは開発途上国が先進国の支援を受けて達成すべき目標になっていましたが、今回のSDGsは全ての国と地域が達成すべき目標となっています。

 MDGsでは目標達成のための仕組みやルールは先進国が主導したため、途上国の考えや意見が反映されにくかったという問題もありました。

SDGs が指標となっているESG投資

 SDGsに先駆けと動きとして、2006年に国連が金融業界に向けて提唱した「責任投資原則(PRI)」があります。

 責任投資原則とは、大規模な投資を行う機関投資家が投資先を選ぶときに「ESG」に配慮することを求めたものです。

 ESGとは環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Gavernance)の頭文字をとったもので、「投資家は企業へ投資するときにその会社が環境や社会への責任を果たしているかどうかを重視すべき」という考えです。

 PRIが提唱されたときは「環境や社会への責任の指標」が明確ではありませんでしたが、2015年にSDGsが定められるとこれがその指標となりました。

 いまでは企業は機関投資家からESGに基づく非財務情報(汚染物質の排出状況、商品の安全性、供給先の選定基準、従業員の労働環境など)の開示を求められるようになりました。

SGDs 日本の達成状況は?

引用:持続可能な開発報告書2023 (sdgindex.org)

 SDGsの達成状況について、2030年までを目標として4段階(4色)で表現されます。

  • 緑:SDGsが達成できそうな成長率/すでにSDGs達成の閾値を超えている
  • 黄:SDGsが達成できそうな成長率ではないが、必要な成長率の50%以上で増加している
  • 橙:SDGsを達成するのに必要な成長率の50%未満
  • 赤:国が間違った方向に動き、成長率がマイナスになっている(達成スコアの減少)

―――【PR】―――

 フードロスの削減は身近なSDGsです。

おトクな買い物でフードロス削減【Kuradashi】

 日本は食料自給率が低く、食料の約6割を輸入に頼っていますが、厳しい流通管理のために多くの食材が廃棄されています。

 Kuradashiは賞味期限切迫品やワケあり商品を安く仕入れ、リーズナブルな価格で提供している、SDGsに貢献しているECサイトです(月額500円のプレミアム会員は送料無料)。

コメント

タイトルとURLをコピーしました