夏場の魚介類の取り扱いは要注意:腸炎ビブリオ感染症

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 2023年9月16日、埼玉県の大手スーパー「YAOKO」で開催されていた駅弁フェアで販売されていた弁当を食べた10人が下痢や腹痛の症状を訴え、19日に青森市保健所は「吉田屋」の駅弁を食べた100人超が下痢や嘔吐の症状を訴えていると発表しました。

 実際にYAOKOの駅弁フェアを見て、件の弁当を「美味しそう」と思っていたので、食中毒のニュースを今回は身近に感じました。

 この吉田屋には「食中毒の疑いあり」として、保健所の調査が入っています。

 原因は不明ですが、弁当に使われていたのが海鮮類であり、常温保存される駅弁であったことから、「腸炎ビブリオ菌」が急速に増殖した可能性があると専門家は分析しています。

腸炎ビブリオ感染症の症状とは?

 腸炎ビブリオ菌の潜伏期間は12時間前後で、主症状としては耐えがたいほどの腹痛と水溶性~粘液性の下痢症状です(まれに血便がみられることもある)。

 他には37~38℃の発熱、嘔吐・吐き気の症状もみられる。

 腸炎ビブリオ感染症かどうかの判断では、時期その日の食事内容が大きく影響します

 腸炎ビブリオ菌が原因の場合、原因食品はほとんど魚介類で、発生は8月をピークに7月~9月が多いそうです。

腸炎ビブリオ感染症の治療方法

  腸炎ビブリオ感染症は基本的には対処療法で、特に抗菌薬治療を行わなくても数日で回復するそうです(下痢などの主症状は一両日中に軽快・回復する)。

 下痢や嘔吐は体が菌を出しているので止めないこと
 下痢によって脱水状態になるので十分な水分補給をして、場合によっては輸液を行うこともあるそうです。

 薬の服用、特に解熱剤や整腸剤の服用は医師の判断があったほうが安全です(解熱薬は脱水を増悪させる可能性あり)。

 腸炎ビブリオ菌は潜伏期間が12時間前後なので、夜間・早朝に症状が出ることが多いです。

 夜間や早朝に発症した場合は救急医療相談「#7119」(子どもの場合は「#8000」も可)に電話をしましょう。

腸炎ビブリオ感染症は「うつらない」

 腸炎ビブリオ感染症は人から人へ感染が広がることがなく、腸炎ビブリオ菌に汚染された水や食料を摂取することで感染します。

 同じものを食べても、発症する・発症しないに分かれます。

 これは個人の免疫力の差によるもので、免疫力が低下している人は発症しやすい傾向にあります(肝臓に持病がある、胃酸の酸度が低い場合は発症しやすい上に重症化しやすい)。

腸炎ビブリオ感染症の予防方法

  • 新鮮な海産物でも、よく洗ってから調理する(塩水に強く、真水に弱い)
  • 直ぐ食べない場合は速やかに冷蔵・冷凍する(冷凍しても死滅はしないが増殖は抑えられる)
  • 加熱調理の場合、60℃で10分以上加熱し、中心部までよく熱を通す
  • 生魚を扱った調理器具はよく洗う

参考:腸炎ビブリオ感染症とは/NIID国立感染症研究所 (niid.go.jp)

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