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夏に庭を占拠する「 ねこじゃらし 」の名前の由来は猫じゃなくて犬らしい

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 道端に咲く”ねこじゃらし”を見つけると、うちの子は必ず「採りたい」と騒ぎます。

 うちの子は雑草をとってきても家の中に入れないでくれます。その点は有難いのですが、あの毛ひとつひとつがねこじゃらし(雑草)の種だと思うと少々気が滅入るといいますか。

 日本の気候に合っている夏の雑草なので、そこかしこでぼうぼう生えるんですよね。

「 ねこじゃらし 」の意外な正式名称

 この”ねこじゃらし”、この名前は通称で正式名称は「エノコログサ」。
 イネ科エノコログサ属の一年草で、ブラシのように長い穂の形が独特な雑草です。

 「エノコログサ」を漢字にすると「狗尾草」。
 この名前は穂の形が犬の尾に似ていることからで、「犬っころ草」が転じて「エノコロクサ」になったという説があるそうです。

「 ねこじゃらし 」の花言葉

 ねこじゃらし(エノコログサ)の花言葉は「遊び」と「愛嬌」だそうです。

 ちなみに花言葉は「花の見た目や性質」、「神話や言い伝え」、「開発者や販売会社」の三つの方法から決められるそうです(三つ目に関しては宣伝文句や販売戦略に関係)。

「 ねこじゃらし 」は外来種

 エノコロクサは温帯に分布する雑草なので日本全国、日当たりのよい畑地や荒地でよく見かけますが、日本原産ではありません。

 具体的な地域は推測の域を出ませんがアジア原産のエノコロクサは、日本にはアワの雑種として縄文時代のおそらく後半に伝来してきたといわれています。

「 ねこじゃらし 」はたくましい

 ねこじゃらしのブラシ状の部分が花。正確には「花序」で、あの円柱形の表面に花がついて多数の毛がつき出していることになります。

 このブラシ部分を鳥や動物に食べられても、種子は消化されずに排泄されるため、ねこじゃらしの生息域は広がりやすい。

「 ねこじゃらし 」は食べられる

 五穀の一つに数えられるアワ(粟)の原種なので、エノコログサは食用に使えるそうです(アワはイネより先に大陸から伝来している日本最古の主食)。

 近代以前の農村では飢饉のときにエノコログサを食用にしたという記録があります。

 食べ方は、アワや他の穀物と同様に種子の部分を脱穀・脱稃して食用にします(脱穀は種子部分を取り出す作業、脱稃は外殻や付着物を取り除き穀粒のみを取り出す作業)。

 

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