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蚊遣り器 の歴史で綴る、平安の時代から千年続く夏の蚊対策

ただのひとりごと
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梅雨が終わって夏休み、 蚊遣り器 を玄関前に置いた。

我が家の場合、蚊は玄関から入ってくることが多い。

“蚊遣り”とは、「蚊を追い払うための煙」のこと。

「蚊いぶし」とも言ったりする。

夏の季語で、平安時代から歌に詠まれてもいる情緒ある言葉だ……蚊対策だけど。

燃え立って 貌はづかしき 蚊遣り哉
(訳:顔に煙がかかって恥ずかしいほど燃えている)

 ―― 与謝蕪村

蚊遣り器 | 「蚊遣り」とは?

蚊を追い払う煙を使う香は平安時代からあった。

原料にはスギ、ヨモギ、除虫菊などが使われた。

この知恵はいまも継承されている。

除虫菊だ。

キンチョウ(KINCHO)の蚊取り線香の主成分「ピレスロイド(Pyrethroid)」は、除虫菊(シロバナムシヨケギク)に含まれる天然成分「ピレトリン」を化学合成したもの。

蚊の神経系に作用し、麻痺させて駆除する効果がある(人体には分解酵素があるため通常の使用では安全性は高い)。

蚊遣り器 のいいところ

蚊遣り器 のいいところは「どこでも使用できる」というところ。

蚊遣り器 の素材や形状は様々。

我が家は不燃性マットの上に蚊取り線香を置いて使うタイプの 蚊遣り器 を使っている。

ふた付きなので子どもが熱源に直接触れることはないし、多少雨に降られても問題ない。

マットの上に置けばいいだけなので、すぐに設置できる点も気に入っている。

蚊遣り器 のメンテナンス

蚊取り線香を燃やすと脂(ヤニ)が発生する。

蚊遣り器の内側は茶色~黒色のヤニがつくが、食器用の中性洗剤で簡単に落とすことができる。

クレンザーのような研磨剤は不要。

使い終わり、もしくは使い始めにヤニは落としておいたほうがいい。

ヤニが多いと線香の熱で溶けて火が消えたり、逆に火がついて大きく燃えることもあるらしい。

蚊遣り器 の需要拡大|東南アジア市場に注目

日本製の蚊取り線香や虫除けグッズが東南アジアでも人気に。

インドネシア

  • フマキラーが蚊取り線香を展開し、現地でトップブランドに成長
  • 現地の蚊に合わせた成分調整で効果を高めた

タイ

  • 金鳥の蚊取り線香が販売されており、ココナッツなど現地素材を使ったバージョンも存在
  • デング熱対策として、シマ蚊用の特別な線香も開発

台湾

  • 「おすだけベープ」などの日本製スプレータイプが旅行者の間で必需品として人気
  • 現地の蚊にも効果があると評判

東南アジア市場で人気のある蚊遣り器

蚊取り線香の需要があれば、蚊遣り器にも「人気」がある。

人気のデザインの傾向
  • 蓮の花やひょうたん柄:バリ島やタイなどで縁起物として親しまれているモチーフ
  • アラベスク調やモロッカン柄:装飾性が高く、インテリアとしても映える
  • 真鍮やスチール製の彫刻入り:重厚感とエキゾチックな雰囲気が人気



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