サイボーグ手術をした「 サイボーグゴキブリ 」を地震や放射能災害などの現場に投入し、被害状況の確認や人命救助に活用しようという研究をシンガポールの南洋理工大学(NTU:2025年世界大学ランキング第15位)がしているらしい。
参考記事昆虫サイボーグが人命救助へ、シンガポール南洋工科大日本人研究者チーム(シンガポール) | ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース – ジェトロ(jetro.go.jp)
ゴキブリをサイボーグ化する技術は、サイボーグ昆虫の研究を進める佐藤裕崇教授率いる研究チームが開発。サイボーグゴキブリは2025年3月28日に発生したミャンマー地震の被災地で実践投入されている(初出動)。
ゴキブリの背中に小型コンピュータを搭載した3Dプリント製バックパック(電子基板)を装着し、リモート操作によって行動を制御するとのこと。
眠らせたゴキブリにロボットアームで約2グラムのバックパックを装着して電極を繋ぐ。この工程は全て自動化され、完了まで1分ちょっと(68秒)らしい。この手術を人の手でやると約15分。時間効率も精神衛生上もロボットアームを使うのはよい手だと私は思う。
サイボーグ化はゴキブリ以外の昆虫でも可能とのこと。生体を利用するので移動に電力をほとんど使わず、無新通信や撮影など電力消費の大きい機能に集中できるのが昆虫サイボーグの最大のメリット。
個人的にはなぜゴキブリに目をつけたと言いたいが、ゴキブリは体構造が頑丈でサイボーグ化に適しているらしい。研究チームは今後はバックパックを高性能化し、より高度なゴキブリ救助チームの開発を目指しているとのこと。
研究チームの公式サイト|Hirotaka Sato Group | Nanyang Technological University
研究チームが改造しているゴキブリは「マダガスカルゴキブリ」、大きいので迫力があるから閲覧には注意してほしい。

ダガスカルゴキブリは、ゴキブリ界の“異端児”とも言える存在なんです。正式には「マダガスカルオオゴキブリ(Gromphadorhina portentosa)」と呼ばれ、世界最大級のゴキブリ種として知られています。
【特徴】
- 羽がなく、飛べない
- オスはツノのような突起を持つ
- 威嚇や求愛時に「シュッシュッ」と音を出す(気門から空気を噴出)
- 動きはゆっくりで、ベタベタした感じはなく、性格も温厚
- 毒なし、寿命は2〜5年ほど
……温厚?
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