埼玉県内の30代男性死亡(国内で初の死亡例): エムポックス (サル痘)

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 2023年12月13日、埼玉県はウイルス感染症「 エムポックス (サル痘)」に感染した県内の30代の男性が死亡したと発表しました(2023年5月に「サル痘」から「エムポックス」に感染症法上の名称が変更)。

 埼玉県内では2023年1月に初めて患者が報告され、県内で確認されたのは12例(いずれも男性)、全国では200人以上の患者が報告されているとのこと。死亡した男性には海外渡航歴はなく、日本国内の死者確認は初めて(男性はエイズウイルス(HIV)に感染し、免疫不全状態だった)。

エムポックス (サル痘)の症状とは?

 エムポックスウイルスの潜伏期間は6~21日で、主症状としては発熱、頭痛、リンパ節腫脹、筋肉痛などの症状(前駆症状)が0~5日続き、発熱1~3日後に発疹が出現します。2022年以降は前駆症状が出ない例も報告されています。

 多くの場合は発症から2週間~4週間症状が持続し、幼い子どもや高齢者は合併症などにより重症化することもあります。

エムポックス (サル痘)の治療方法

 エムポックスは自然軽快しますが、痛みが強い場合など症状に応じて緩和する治療を行うことがあります。

 エムポックスを疑う症状が見られた場合、かかりつけ医もしくは保健所に相談します。

  夜間や早朝に発症した場合は救急医療相談「#7119」(子どもの場合は「#8000」も可)に電話をしましょう。

エムポックス (サル痘)の感染力

 発疹がかさぶたとなり、全てのかさぶたが剥がれ落ちてなくなるまで(21日間程度)は周囲のヒトや動物に感染させる可能性があります。感染ルートは主に次の三つになります。

  • 感染した人や動物の皮膚の病変・体液、血液に触れた場合(性的接触を含む)
  • 患者と近くで対面し、長時間の飛まつにさらされた場合
  • 患者が使用した寝具等に触れた場合

 2022年以降の流行では、発疹が性器・肛門周囲や口腔などに集中しており、全身の発疹がみられないことがあるそうです。

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