経済ニュース として「日経電子版おすすめニュース」からほぼ毎日の押さえておきたいトップニュース2本を紹介。
2025年1月7日の 経済ニュースは 次の2本。
- 自動車OS、Googleが独走 次世代車データを収益源に
- パロマ、富士通ゼネラルを買収 持ち株会社が2500億円で
経済ニュース (1)自動車OS、Googleが独走

自動車の頭脳にあたる基本ソフト(OS)の分野で、米グーグルの寡占が強まってきた。2024年のシェアは約7割を占め、15年に比べ約2倍となったことがわかった。グーグルは車の移動データを大量に集めやすくなる。自動運転の普及によって生まれる車向けサービスを巡る競争で、テクノロジー企業が優位に立ち、車メーカーが劣勢に回る可能性がある。

自動車OSが収集するビッグデータは具体的にはどういうもの?

以下のようなビッグデータが収集される可能性があります:
- 位置情報: 車両の現在地、移動経路、滞在時間など。
- ドライバーの行動: アクセルやブレーキの使用頻度、速度、運転スタイルなど。
- 交通状況: 交通渋滞、交通事故、交通ルール違反などのデータ。
- 環境データ: 天候、気温、湿度などの環境情報。
- 車両の状態: エンジンの状態、燃費、タイヤの空気圧など。
- 音声コマンド: 音声アシスタントによるユーザーのコマンドや質問。
- インターネット検索履歴: 車内でのインターネット検索内容や閲覧履歴。
これらのデータを統合・分析することで、Googleはより精緻なナビゲーションサービスや運転支援システムを提供することができますが、プライバシーの問題も考慮する必要があります。
個人に合ったパーソナライズドサービスの提供は便利ではあるものの、ユーザーの行動データを収集・分析することで実現されているためプライバシーの侵害が懸念されています。
- 個人情報の取り扱い
- 透明性の欠如
- 利用許可(同意)の問題
- データのセキュリティ
例えば、EUの一般データ保護規則(GDPR)は、個人データの取り扱いに関する厳格な基準を設けているため企業に対してデータの収集・利用に関する透明性と利用許可の確保を求めています。
Googleアドセンスでは収集したデータをもとに広告を表示するので、データの収集に関してブログに「GDPR同意メッセージ」を表示する決まりになっています。
経済ニュース (2)パロマ、富士通ゼネラルを買収
給湯器大手パロマの持ち株会社、パロマ・リームホールディングス(HD)は6日、空調大手の富士通ゼネラルを買収すると発表した。TOB(株式公開買い付け)などを実施し、買収総額は約2560億円となる。省エネ性能の高いエアコンに強みを持つ富士通ゼネラルを取り込み、北米・中南米地域の市場を開拓する。

給湯器のパロマが富士通ゼネラルを買収? パロマは空調機も作っているの?
(買収と統合の違いについては「ホンダと日産の経営統合」で解説)

パロマは主に給湯器に特化した企業であり、空調機の製造には特化していません。しかし、パロマ・リームホールディングスが富士通ゼネラルを買収することで、空調機の技術を取り入れることが期待されています。この買収により、パロマは空調機市場にも進出し、給湯器と空調機の技術融合を図ることができるでしょう。
パロマの給湯器の開発において今後期待されているのは省エネ技術の向上。パロマは「エコジョーズ」という高効率給湯器を開発し熱効率を約95%にまで高め、この技術によりCO2排出量を従来の給湯器に比べて約12%削減することができています。
【さらなるCO2削減に向けた取り組み】
- 再生可能エネルギーの利用拡大
- 新型燃料電池の実用化 など

うちの給湯器はパロマ。給湯器の寿命は10~15年が一般的、交換するときはもっと省エネの給湯器が出ていることが期待できます。
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