小学校三年生のうちの子が ローマ字 を勉強していて、もう ローマ字 を勉強していることに感心したのですが、「一人一台パソコンを貸与されるこの時代ではローマ字教育も当然早まる」ということに気づいて40代の私は反省しました。
スピーディなタイピングのためにはいつまでも”かな入力”というわけにはいかないですよね。
このローマ字のつづり。
原則としては訓令式を用いるように内閣告示されていますが、これが約70年振りに改訂される見通しだそうです。
「訓令式と比べて英語のつづりに近いヘボン式が浸透している実態に合わせる」とのことですが……訓令式?ヘボン式?
訓令式とヘボン式については「ち」が一番分かりやすいです。
子音と母音を規則的に配置して「ち」を「ti」とするのが訓令式、一方で「ち」を「chi」とするのがヘボン式。
ヘボン式のほうが英語の発音に近く、「実態に即している」というのが今回の改訂の理由のひとつでもあります。
訓令式は1937年に内閣訓令で定められたつづり方で、ヘボン式は始まりこそ幕末で訓令式より古いですが広まったのは戦後にGHQが駅名表示したことがキッカケです。
ヘボン式は幕末に来日した米国人宣教師が考案したものだそうで、日本における宣教師の影響力の強さをここでも知りました。
ちなみに今回改訂される見通しの内閣告示は1954年に出されたもので、「一般に国語を書き表す場合は訓令式の綴り方を用いる」とさだめ、ヘボン式については「国際関係や従来の慣例によりにわかに改め難い事情にある場合は使っても差し支えはない」と定められているそうです。
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