EUで 使い捨てプラスチック が使用禁止に(2040年までに包装廃棄物15%削減)

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 EUが包装廃棄物の削減に関する新法が暫定合意となり、一部の分野を除き「 使い捨てプラスチック 」が禁止されるようになるそうです。

 これは包装材のリサイクルや再利用を促進し包装廃棄物の削減を目標とするもので、具体的な目標値は次のようになる見込みのようです。

  • 2030年までに包装廃棄物を5%削減する
  • 2040年までに包装廃棄物を15%削減する
  • 2030年までに全ての包装を再利用可能にする
  • 持ち帰り店の容器の再利用率は10%(ワインとミルクを除く)
  • 運送用の包装の空きスペースは最大50%まで

法律が有効になるのは2030年からだから、「2030年までに5%削減」は移行のためとトライアル期間で5%の削減は見込みたいということか?

 各家庭への影響は、

  • ヨーロッパからの輸入食材が減る
  • 新素材パッケージの導入などで販売価格があがる

 日本からの輸出品でこの影響を大きく受けると予測されたのが、日本酒とレトルト食品など多層フィルムでパウチされた食品。

 まず日本酒については規制の対象外になりました

 日本酒はワインなど欧州で流通する酒類と瓶の形状が異なるため現地での再利用が難しく、規制の対象となれば域内への輸出が難しくなるおそれがありました。

 密閉性が高く賞味期限を長く保つことができるため多層フィルムでパウチされた食品は船便で輸出することができ、EUでも人気の和牛の真空パック、マヨネーズのチューブ、カップ麺などに使用されています。

 これらの規制については、今後定められる規則の細則で多層フィルムがリサイクル可能な素材と判断されるか否かによります(関係者の見立てでは、複数の異種素材から作られているためリサイクル困難と判断される可能性が高いとのこと)。

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