2023年のブラックフライデーは、子どもたちに湯たんぽと自分用にフライパンを買って終わりました。
湯たんぽ お湯入れ 2個セット ゆたんぽ カバー付き 防寒グッズ エコ湯たんぽ 足冷え対策 1.8L(RUFY)湯たんぽを購入したキッカケは子どもたちの「寝るときに布団が寒い」という苦情です。
ヒトの体は寒さを感じると交感神経が優位になって興奮して眠気が冷めてしまいます。夜間は副交感神経が優位になって、血管を拡張させて熱を放散することで深部の温度が下がって眠りやすくなります。
交感神経を優位にしないためには気温差を減らす、事前に布団を温めておくことが有効です。
冷え症 :交感神経が優位な状態であることが原因
ヒトの体には「ホメオスタシス機能」があって、pH(酸性度)、血糖値、体液濃度などの内部環境の恒常性を維持する(=一定に保つ)能力があります。
このホメオスタシス機能によって周囲の温度変化を脳が感知すると、暑ければ代謝を下げて、寒ければ代謝を上げて体温を一定に保つように働きます(寒い時期は代謝が上がりやすく、痩せやすい季節といえる)。
このホメオスタシス機能は意識して動かせるものではなく、神経系とホルモンの働きでコントロールされます(=自律神経が大きな役割を果たす)。
皮膚が寒さを感じると、それが脳の温度調節中枢である視床下部に伝わります。「寒い」と伝わった視床下部は交感神経を優位な状態にして筋肉や肝臓のエネルギー消費を増やして基礎代謝を上げます(交感神経:運動時や興奮時に働く自律神経)。
さらに寒いと体温(熱)の放散を抑えるため、手足などの末梢と皮下の血管を収縮させます(=手足が冷たくなる、冷え症)。
この2つの働きで、寒いときは体の断熱性を高めて深部温度の低下を防ぎます(基礎代謝を上げて発熱を促しつつ、血管を収縮させて熱の放散を防ぐ)。
血管が縮むと血行が悪くなり、この状態が冷え症になります。
血液は酸素や栄養だけでなく、熱や免疫細胞(白血球)を運ぶ重要な役割があるので、血行が悪くなると体は疲れやすくなり、免疫機能が低下して風邪やインフルエンザなどの感染症に罹りやすくなってしまいます。
冷え症 の改善:副交感神経を優位な状態にする
冷え症は手足の冷たさに原因があるのではなく、交感神経が優位な状態が続いている結果です。
冷え症を改善する(=手足の血管を拡張させて血行をよくする)には、交感神経の働きを鎮めて副交感神経を優位な状態に導くのが最善策です。
深呼吸
交感神経が優位になっているときには酸素をたくさん取り入れようとして呼吸が速くなるため、ゆっくりと呼吸をすることによって交感神経の働きが抑えられ、副交感神経の働きが優位となるのです。
両手を下腹部に置き、鼻から2~4秒程度かけて息を吸い、両手を押し上げるようにお腹をふくらませ、吸いきったら、口をすぼめて4~8秒かけてゆっくり息を吐きます。これを繰り返し、1~3分を目安に行います。
ストレッチ
ストレッチは一部位ずつゆっくりと時間をかけて伸ばし、副交感神経が優位な状態へ導きます。
痛みや寒さを感じると交感神経が働いてしまいますので、暖かい場所で痛みがなく、気持ちよく感じる範囲で行います。
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有酸素運動
有酸素運動を行うとエネルギー消費量が増えて、体温が上がるとともに全身の血液循環量も増えます。
歩行、早歩き程度の運動を10分程度行うだけで、十分に体は温まり、運動を終えても熱産生はしばらく続きます。
筋力トレーニング
筋力トレーニングを行うと根本的に冷えを改善できます。筋肉は体を動かす運動装置であると同時に、熱を作り出す熱発生装置でもあり、基礎代謝量の20%程度を筋肉が担っています(筋肉を増やせば冷えにくい体質に改善される)。
特に下半身の筋肉は重要。全身の筋肉のうち、男性では60%、女性では70%程度を下半身の筋肉が占めており、運動不足や加齢で減少するのも下半身の筋肉が多いです。
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