自治体の広報誌に「パープルリボンキャンペーン」の案内がありました。
ピンクやオレンジリボンは聞きますが、パープルリボンは初めて聞きました。パープルリボンは女性に対する暴力をなくす運動だそうです。
最近このようにリボンを飾って参加する「アウェアネスリボン」での呼びかけが増えたように感じます。
いくつかあるガン検診のうち、母親になった人が必ず受けているのが子宮頸がん検診。
子宮頸がんは子宮がんのうちの1つで、赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があるため妊婦検診での検査項目のひとつとなっています(母体の羊水を通して子宮頸がんの細胞が赤ちゃんに吸い込まれ、出産後に赤ちゃんがガンを発症した例が報告されたため)。
「 アウェアネスリボン 」とは?
アウェアネスリボン(Awareness Ribbon)とは輪状に折った短い一片のリボン、もしくは、そのようなリボンを書いた絵のこと。それを身につけることで、そのリボンの色が示す社会運動や社会問題に対する支援や賛同の声明をさり気なく出すことができます。
例えば紫色のアウェアネスリボンを身につけていると、「女性に対する暴力をなくす運動に賛同している」という声明になります。
アウェアネス(Awareness)とは「気づいて」「認識して」という意味があります。
「 アウェアネスリボン 」のはじまり
アウェアネスリボンはヨーロッパで始まり、日本ではピンクリボン(=乳がんの予防・啓発)がきっかけで広がっています。ピンクリボン以外に、日本でよく見かけるのはオレンジリボン(児童虐待防止)です。
私がよく見かけるのはスポーツです。
西武ライオンズは青少年の健全育成のため、子ども虐待防止・オレンジリボン運動に賛同して今年9月にオレンジリボンデーの試合を開催していました。
モータースポーツでも「DUNLOP」タイヤで知られる住友ゴム工業(株)が今年10月にDUNLOPのロゴをピンク色に期間限定で変え、ピンクリボン運動(乳がんの早期発見や治療、健診の受診を呼びかける運動)への賛同を表明しました。
「 アウェアネスリボン 」への批難
アウェアネスリボンが増加する一方で、アウェアネス・リボンを『スラックティビズム』、努力も時間もお金もかけずに手軽な手段で、自己満足のための見せかけの支援をしていると批難されることもあります。
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