2016年に没後400周年を迎えた シェイクスピア 。その言葉は今でもいろいろな場面で引用されています。
最近のライトノベルに多い「真実の愛または恋」ですが、これについて400年以上前にシェイクスピアが表現した以上に的確な表現はないと個人的には思います。
真実の恋がすんなり叶ったためしはない。
『真夏の世の夢』より
真実の恋をテーマに小説を書くときに必要な「紆余曲折」と「大回り」にはいつも困る……定番は「すれ違い」なんだけれど。
シェイクスピア が生きた時代は?
1564年に生まれた シェイクスピア はエリザベス朝(1558-1603年)を代表する劇作家になりますが、非常に裕福前家で生まれ育ったお坊ちゃんだったようです。
このエリザベス朝は「イギリスの黄金期」と言われる時代。
同じ劇作家のクリストファー・マーロウや航海士フランシス・ドレークが活躍したドラマチックな時代だったそうです。
マーロウの代表作には『ドクター・フー』(Doctor Faustus)や『タイタス・アンドロニカス』(Tamburlaine the Great)などがあります。彼の作品は、特に悲劇的なテーマや強烈なキャラクター描写で知られています。
彼の生涯については、謎に満ちています。1593年に暗殺されたとされていますが、その背景にはさまざまな説があります。
イギリスの航海者「フランシス・ドレーク」は漫画『サラディナーサ』に登場したので知っていました。彼の息子(歴史的にはドレークに子どもはいない)がメインの登場人物。
シェイクスピア の言葉はいまも心に響く
シェイクスピア の作品がいまも多くの人に受け入れられています。
同じ作品でも演出を変え、時代に合わせて常に目新しさを足してきたことも人気の秘訣といわれていますが人気の根底には本質があります。
「彼の作品には「愛」、「死」、「欲望」など人間が抱く感情が盛り込まれており、その複雑なシンプルさに惹かれる人が多いから」
「ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー」の役者さんはそう言います。
天の力でなくては、と思うことを人がやってのけることもある。
『終わりよければすべてよし』より
人の一生は良い糸も悪い糸も一緒にして編み込んだ網だ。
『終わりよければすべてよし』より
金さえついてくればなにごとも上手くいく。
『じゃじゃ馬ならし』より
ものの良し悪しは考え方ひとつで決まる。
『ハムレット』より
「分かるな」と感じる言葉が多いのは、人生に対する姿勢や気持ちはいつの時代も変わらないということなのかも。
一方で、恋愛に関してはやや女性蔑視のようかと。
男ってやつは口説くときだけ春で、結婚したとたんに冬になっちまう。
『お気に召すまま』より
私の感覚からすると「女性に対してひどいなあ」と呆れたり憤ったり、おそらくそれはこの400年で女性の社会的地位が劇的に変わった証なのかもしれません。
浮気心はどこに宿る?心、それとも頭の中?
『ヴェニスの商人』より
永遠のテーマですね。
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