マイナンバーカードを交付されたとき「マイナンバー(個人番号)カード 利用のご案内」を配布されたので、利用上の注意をまとめておきます。
マイナンバーカードの利用と取り扱い
身分証明書として利用できる
マイナンバーカードは表面が身分証明書、裏面が個人番号の証明書になっていて、身元とマイナンバー(個人番号)を証明する書類として利用できます。
マイナンバーカードのコピーの提出を求められることがありますが、マイナンバーが記載された裏面のコピーは次の場所にしか提出することができません(それ以外でコピーを求められたら悪用される可能性があります)。
- 国の行政機関や地方公共団体
- 健康保険証組合
- 勤務先
- 金融機関
上は2023年9月末時点のものです。
マイナンバーカードが健康保険証と連携したように、提案されている運転免許証との連携が進むなど他の機能がつけば裏面の提出先が増えるでしょう。
関連記事:マイナンバーカード、ポイント欲しさに申請したけれど健康保険証と一体化するメリットは? – 主婦でときどき小説家の怠惰な毎日 (tudurucoto.info)
自治体が発行している証明書をコンビニなどで取得できる
今まで自治体の役所に行かなければ取得できなかった次の書類が、コンビニ等に設置されているマルチコピー機で取得できるようになります(受付時間があるので要注意)。
ICチップの中の電子証明書(署名用電子証明書および利用者証明用電子証明書)を利用するので、発行時に設定した暗証番号が必要になります。
自治体の発行している証明書の取得で必要なのは利用者証明なのでパスワードは4ケタの数字になります。
受付時間があっても、有休をとって証明書を取りに行っていた昔に比べれば便利!
- 住民票の写し
- 印鑑登録証明書
- 戸籍証明書(全部事項証明書・個人事項証明書)
- 戸籍の附票の写し(附票全部証明・附票個人証明)
- 所得・課税証明書
- 納税証明書
引っ越しや結婚などで券面情報が変わったら?
引っ越しや結婚などでマイナンバーカードに記載されている情報が変わったら、転入届や婚姻届けの提出に合わせてマイナンバーカードも自治体の窓口に提出すれば、新たな住所や氏名が追記欄に記載されます。
届出当日にマイナンバーカードを忘れたなどした場合の変更期限については、自治体の窓口で確認が必要になります。
ちなみに引っ越しの場合の転出届および転入届の提出日は14日以内で、14日以内に届け出ないとマイナンバーカードが失効し、新しい住所地で継続利用ができなくなってしまうそうです(もう一度最初から発行手続き、申請~交付の手続きが必要になる)。
また引っ越しが重なるなどして追記欄がいっぱいになった場合は無料で再発行してもらえますが、その場合は再発行手続きと交付手続きが必要になります。
発行手続きと交付手続きで二回も役所に行かなければいけないから平日勤務の会社員には面倒……配偶者であっても代理人受取はダメだし……このあたりは改善して欲しい……
マイナンバーカードの有効期限
マイナンバーカードにも有効期限があり、マイナンバーカードの表面に記載されています。
更新手続きは有効期間満了の3ヵ月前から可能で、住民票のある自治体の窓口での申請になります(更新手続き:手数料無料)。
更新期間を過ぎても更新手続きはできますが(無料)、有効期限が過ぎたものは身分証明書として利用することができません。
18歳以上の場合
発行日後10回目の誕生日まで。
18歳未満の場合
発行後5回目の誕生日まで。
外国人住民の方の場合
在留期間の満了日等まで。
但し、高度専門職第2号、永住者および特別永住者はこれに該当しません。
マイナンバーカードがなくなった場合
「マイナンバーカードがない」と気づいたら、マイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)に連絡してマイナンバーカードの電子証明書などの機能の一時停止を行います。
マイナンバー(個人番号)を悪用される可能性が高いので、停止手続きは紛失に気づいたらすぐに実行します。マイナンバー総合フリーダイヤルは無料で、紛失の場合は365日24時間対応になっています。
見つかった場合のロック解除
マイナンバーカードの機能を一時停止したあとにカードが見つかった場合、住民票のある自治体威窓口で一時停止の解除を行います。
見つからなかった場合の再発行手続き
住民票のある自治体の窓口で再発行の申請を行います(紛失や焼失などが理由での再発行は手数料が有料)。
再発行事由が紛失や焼失の場合、紛失なら警察署等が発行する遺失届が、焼失なら消防署等が発行する罹災届を持参する必要があります。
見つかったけれど著しい損傷がある場合
見つかったけれどカードが著しく損傷している場合は、自治体の窓口で再発行手続きができます(手数料:有料)。
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