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インボイス制度 を文筆業(小説家・フリーライター)の個人事業主が導入するメリット

個人事業主
個人事業主
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インボイス制度 について、文筆業を営む私が導入するメリット・デメリットについて。BtoB取引の末端にいる私がどうして導入を薦められるかも含めてまとめました。

インボイス制度 について個人事業主視点でまとめる

 インボイス制度とは「消費税の適正な課税を確保するために導入される制度」ですが、BtoB取引でみるとラスト走者の個人事業主においてメリット・デメリットは次の通り。

インボイス制度 を導入するメリット

  • 取引先からの信頼性があがる

インボイス制度 を導入するデメリット

  • 利益10円でも消費税を納めなくてはいけない(免税措置なし)
  • 書類仕事が増える(インボイスの発行、消費税に関する帳簿の作成など)
人工知能
人工知能

基本的に消費税は消費税は買い手が支払い売り手が納めます。

 1,000円の商品の場合、消費税10%を加算した1100円を買い手の事業者Bが支払い、消費税として100円を売り手の事業者Aが納税します。

  • 事業者Aが課税事業者(適格請求書発行事業者)の場合、100円が納税されます
  • 事業者Aが免税事業者の場合、100円が未納(合法)になります

不当な利益。それに税務署は100円徴収し損ねることになる、と

インボイス制度 を導入している事業者のほうが「信頼」されるわけ

 インボイス制度 が導入されるとき、私に仕事の報酬を支払う全ての業者からインボイス制度に関する案内がありました。でも私の仕事はどれも「インボイス制度を導入しているから」という信頼性で受ける仕事ではありません。

 それでは、なぜ彼らは私に案内をしてきたのか。

 インボイス(適格請求書)を発行するのは消費税を納める売り手側(消費税を支払うのは買い手側)。BtoB取引では下流の売り手が上流の買い手に発行し、買い手はそれを仕入税額控除を適用するときの証明書とします。

 つまり、私から発行されたインボイスがあれば、業者はこのとき買ったものに仕入税額控除を適用することで納める税金を減らすことができるのです。

人工知能
人工知能

 事業者Aから1100円(内消費税100円)で仕入れた商品を事業者Bが2,000円で売った場合、買い手の事業者Cは2,200円(内消費税200円)を支払います。

 この消費税200円の内訳が、事業者Aがインボイスを導入しているかどうかで変わります。

事業者Aが免税事業者の場合

  • 事業者Bが200円納税する

事業者Aが適格請求書発行事業者(課税事業者)の場合

  • 事業者Aは100円が納税する
  • 事業者Bは事業者Aが発行したインボイスを使い、納税額200円のうち仕入れのときに支払った消費税分(仕入税額控除100円)を控除して100円を納税する

商品やサービスを仲介している業者にとってインボイスは重要

ブログ運営者にとっての インボイス制度

 アフィリエイト収益を得ているブログ運営者がインボイス制度を導入した場合で。

誰が誰にインボイス(適格請求書)を出すのか

 アフィリエイト収益を得ているブログ運営者の場合、ブログ運営者がA8.netやバリューコマースのようなECプラットフォームサービス提供業者(エージェント)に対してインボイス(適格請求書)を発行します。

 ※Googleアドセンスについては調査中(ご存知の方は教えてください)

インボイス(適格請求書)に記載されていること
  • 発行者の氏名または名称
  • 取引年月日
  • 取引内容
  • 報酬金額
  • 消費税額
  • 適格請求書発行事業者番号

インボイス(適格請求書)を発行するタイミング

 インボイスは取引単位で発行します。

 報酬発生を「取引」と考えると細かくなるので、エージェントが報酬を支払ったことを「取引」と考えて報酬の振り込みごとにインボイスを発行する事例が多いそうです。

自分は広告を載せただけ。全てはエージェント任せの場合、「取引内容」は何と書けばいい?

人工知能
人工知能

買い手が何に対して料金を払っているのかなので、収入がアフィリエイト広告に関連するものであることが明確に伝わるように「アフィリエイト広告収入」「アフィリエイトマーケティング報酬」「ウェブサイト広告収益」と記載するケースが多いですね

小説家にとっての インボイス制度

 小説家がインボイス制度を導入した場合で。

誰が誰にインボイス(適格請求書)を出すのか

 小説家(文筆業)の場合、小説家が出版会社やその他エージェントなどの依頼主に対してインボイス(適格請求書)を発行します。

インボイス(適格請求書)に記載されていること
  • 発行者の氏名または名称
  • 取引年月日
  • 取引内容
  • 報酬金額
  • 消費税額
  • 適格請求書発行事業者番号

インボイス(適格請求書)を発行するタイミング

 インボイスは取引単位で発行します。

 複数の取引をまとめて1つのインボイスにすることも可能ですが、それぞれの取引の詳細(取引日、取引内容、金額、消費税額)を個別に記載する必要があります。

自分は小説を書くだけ。そのあとの販売などのは全てはエージェントや出版社任せの場合、「取引内容」は何と書けばいい?

人工知能
人工知能

買い手が何に対して料金を払っているのかなので、この場合は「書籍の販売に関する著作権使用料」と記載するケースが多いですね

インボイス制度 で必要な「適格請求書発行事業者番号」の取得方法

 適格請求書発行事業者番号(SQN)を取得するには税務署への申請が必要になり、審査が通って適格請求書発行事業者と登録された日以降の取引がインボイスの対象となります。

適格請求書発行事業者番号」の取得の流れ

  1. 所轄の税務署に申請書を提出(事業内容や適格請求書発行の必要性を説明する内容を含め)
  2. 税務署の審査
  3. (審査に通過した場合)税務署から適格請求書発行事業者番号が通知される。

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