道端のオレンジ色の花 を見かけたら、それは「ナガミヒナゲシ」かもしれません。
春先になると日本各地で咲き乱れるこの花は、一見美しいですが、驚くべき繁殖力を持つ外来種です。
また、茎や葉には有毒成分が含まれているため、素手で触れるのは危険なことをご存じでしょうか?
今回は、ナガミヒナゲシの特徴と、安全な駆除方法について詳しく解説します。
道端のオレンジ色の花 、ナガミヒナゲシとは?

原産地:ヨーロッパ地中海沿岸
開花時期:4月~5月頃 → ポピーに似たオレンジ色の花を咲かせる
繁殖力:1個体から最大15万粒の種を作る → 小さな種が風や動物によって広範囲に広がる
ナガミヒナゲシは、もともと日本の植物ではありませんが、現在では都市部の道端や空き地でもよく見かけるようになりました。
果実(ケシ坊主)が細長い形をしているため「長い果実を持つヒナゲシ」という意味で「ナガミヒナゲシ」と名付けられたようです。
学名はPapaver dubiumで、ラテン語で「疑わしいポピー」という意味を持ちます。これは、ヒナゲシに似ているものの、異なる特徴を持つことから名付けられたようです。
ナガミヒナゲシの危険性|毒性と注意点
- 茎や葉にはアルカロイド性の有毒物質を含む → 害虫や動物から身を守るための植物毒
- 素手で触ると、かぶれる可能性あり → 皮膚の弱い人は特に注意
- 大量に繁殖すると、在来種の植物を駆逐する可能性がある
「見た目は美しいけれど、触ると危険」な植物なので、見かけたら慎重に対応することが大切です。
ナガミヒナゲシを見つけたらどうする?
自宅の庭や管理地で発見した場合、できる範囲で駆除する。
ナガミヒナゲシは、環境省の「特定外来生物」には指定されていませんが、放置すると大量繁殖しやすいため、駆除したほうがいいです。
駆除作業のポイント
- 素手で触らない → ゴム手袋を着用し、直接肌に触れないようにする
- 根からしっかり引き抜く → 種が散らばらないよう慎重に抜く
- 種ができている場合は特に注意 → 小さな種が周囲にまき散らされないよう慎重に処理する
- 駆除したものはビニール袋に密閉して燃えるゴミへ → 環境への拡散を防ぐ
まとめ| 道端のオレンジ色の花 、ナガミヒナゲシには注意し、安全に駆除を!
ナガミヒナゲシは美しい花ですが、適切な対処をしないと環境へ悪影響を与えることがあります。
安全に駆除しながら、地域の植物環境を守っていきたいですね!
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