PIXTA でAI画像を販売するきっかけは、生成AI「Copilot」で作成した画像の中に、作品には合わないが、それでも美しいものが多数あったことでした。
これらの画像をただ削除するのは勿体ないと感じ、「リサイクル」として販売することにしました。
PIXTAで販売中

AI画像の販売については「AI画像 は一期一会の芸術──勿体ないからPIXTAで販売することにしました」でも、生成AI画像の著作権や販売についてまとめています。
1. PIXTA にクリエイターとして登録する前に準備すること
PIXTAでAI画像を販売するには、まずクリエイターとして登録する必要があります。
事前に以下の準備をしておくと、スムーズに登録できます。
- 販売するAI画像の整理(規約に適合するものを選定)
- 著作権の確認(自身が権利を保持している画像かどうか)
- PIXTAのガイドラインを確認(販売基準を理解)
販売する AI画像 は事前に何枚くらい用意すべきか?
PIXTAに登録する際、最初に10枚以上の画像を用意するのが理想的ですが、1枚からでも始められます。
10枚以上用意する理由として、以下の点が挙げられます。
- 販売開始時に「1枚だけ」だと購入者の目につきにくく、販売実績が得られにくい
- ある程度まとまった枚数を登録することで、シリーズとしての統一感が出る
- PIXTAの検索結果で表示される機会が増え、認知度向上につながる
但し、PIXTAが月に登録できる枚数は月30枚です。登録後に審査が行われ、販売できる可能・NGに振り分けられます。NGになったり、その後画像を削除したとしても登録できる枚数は増えません。
つまり、最初に大量に登録して失敗すると大変。そのため私は少量から試しつつ、PIXTAの審査基準を理解しながら登録枚数を増やしていこうと思っています。
AI生成画像の場合、著作権は誰のものになるのか?
AI画像の著作権に関しては、以下の点に注意が必要です。
- AIを活用して生成した画像は、クリエイター(=アップロード者)の著作物として認められる場合が多い(PIXTAでも販売可能)
- ただし、AIの学習データに著作権を持つ第三者の作品が含まれている場合は、権利侵害のリスクがある
- AI画像の著作権については、各プラットフォームの規約が異なるため、PIXTAのガイドラインをよく確認することが重要
PIXTAにAI画像を登録する場合、「自身が著作権を持つ画像である」ことを明示し、責任を持って販売する姿勢が求められます。
PIXTAの販売基準の要点
PIXTAのAI画像販売には、以下の主要な基準があります。
- 「イラスト素材」として登録すること(写真素材としては不可)
- 「AI生成素材である」のチェックを必ず入れる(購入者への明示)
- 商用利用可能な内容であること(公序良俗に反する表現は禁止)
- 品質基準を満たすこと(解像度、構図、背景の処理が適切である)
これらの基準を満たさない画像は、PIXTAで販売できない場合があるため、アップロード前に慎重に確認しましょう。
2. PIXTA でクリエイター登録するときの流れ
PIXTA でAI画像のクリエイター登録をする際は、次のステップに沿って進めます。
① PIXTAのクリエイター登録ページへアクセス
公式サイトの「クリエイター登録」ページから申し込みます。
登録にはメールアドレスが必要なので、事前に準備しておきましょう。
② 必要な情報を入力
- 名前 / ハンドルネーム
- メールアドレス
- クリエイターとしてのプロフィール(あとからでも編集可能)
③ 身分証明書の提出
PIXTAで収益を受け取るためには、本人確認のために身分証明書(運転免許証、パスポートなど)を提出する必要があります。
登録時にデータでのアップロードを求められるため、事前に写真を撮って準備しておくとスムーズに登録できます。審査には1日~数週間かかるようです(私は運転免許証を提出し、1日で審査は終わりました)。
④ 支払先情報の登録
PIXTAの売上報酬は指定の銀行口座に振り込まれるため、支払先情報の登録が必要です。
利用できる銀行は以下の4つのみです。
- 三菱UFJ銀行
- ゆうちょ銀行
- 楽天銀行
- 三井住友銀行
報酬を受け取るため、必ずいずれかの銀行口座を用意しましょう。
⑤ PIXTA入門講座・テストの受講
PIXTAでは、クリエイター登録後に入門講座と簡単なテストを受講する必要があります。この講座では、PIXTAの販売ルールや著作権について学ぶことができるので、販売を始める前の準備として役立ちます。
テストは全問正解しなければいけませんが、何度でも挑戦できます(再テストの際に講座の再受講は不要。直ぐに再テスト可能)。
3. PIXTA でAI画像を販売するときに気をつけるポイント
販売時の注意点についても、事前に押さえておくとスムーズです。
① 著作権と権利関係
- 自身が著作権を持つAI画像のみ販売可能
- 肖像権のある人物が含まれる場合はモデルリリースが必要
- ブランドロゴや著作権保護期間内の美術品を含むAI画像は不可
② 販売ルール
- AI画像は「イラスト素材」として登録(写真素材として販売不可)
- 「AI生成素材である」チェックを入れる(購入者がAI画像と認識できるようにする)
- 販売形式の選択(定額制から除外する場合は申請が必要)
③ 販売停止(削除)のルール
PIXTAで販売したAI画像を削除したい場合は、申請後30日間は販売されるため、計画的に行うことが重要です。また、一度購入されたAI画像の使用を止めることはできません。
まとめ
PIXTAでAI画像を販売するためには、クリエイター登録を行い、利用規約に沿って慎重に運用することが必要です。
手数料や認知度の問題から「稼ぐ」のは簡単ではありませんが、AI画像の新たな活用方法として、販売を試みる価値はあります。
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