AI画像 は、まったく同じものを二度と作れない一期一会のアートです。
生成AI「Copilot」を活用して小説やブログ用の画像を作っていましたが、作品のイメージとぴったり一致しないものも多くありました。しかし、それらのAI画像をただ消してしまうのは勿体ないと感じ、PIXTAで販売することにしました。
AI画像の活用方法として、販売することは可能なのか?
販売時の注意点は何か?
そのポイントを整理します。
AI画像 をPIXTAで販売することは可能か?
AI画像はPIXTAで販売することが可能です。
ただし、いくつかの条件があります。
- 「イラスト素材」として登録すること(写真素材としての登録は不可)
- 「AI生成素材である」にチェックを入れること(購入者にAI画像であることを明示)
- PIXTAの利用規約・ガイドラインに準拠すること(著作権や商用利用のルールを遵守)
詳細はPIXTAの公式ガイドで確認できます。
AI画像 を販売するときの注意点
AI画像を販売する際には、いくつかのリスクや注意点があります。
1. 著作権・権利関係の問題
AI画像は学習データに既存の著作物が含まれている場合、著作権侵害のリスクがあります。特に、特定のアーティストのスタイルに似たAI画像は、権利侵害になる可能性があります。
予防策:
2. AI画像の品質のばらつき
AI画像は細部が不自然になる場合があります。
そのため、購入者の期待と異なる場合、クレームにつながることがあります。
予防策:
3. 誤情報の拡散
AI画像が実際には存在しない風景や物を描く場合、誤解を招くことがあります。
予防策:
AI画像 の“説明文”がトラブルを予防する
生成AIに出した指示「Niji JourneyのExpressive Styleでリアルな雰囲気を持ちつつ、柔らかい印象のイラスト。チューリップの花束」に対し、生成AIが作ったイラストは次の通り。

仮にこの画像を販売する場合、次のような説明文を追加するとトラブルが予防できると考えられます(悪魔での現時点において。生成AI画像は新分野なので著作権など新しい規定が続々と誕生しています)。
この画像は生成AI「Copilot」によって作成された創作イラストです。
「Niji JourneyのExpressive Style風」に仕上げられたチューリップの花束で、リアルな雰囲気を持ちながら、柔らかい印象を与える一枚です。
注意点:
- 生成AIによる作成のため、手描きイラストとは異なる質感やディテールの特徴があります。
- 商用利用の際は、PIXTAの規約を必ずご確認ください。
- AI生成の特性上、まったく同じ画像を再生成することはできません。
AI画像 の販売で「稼ぐ」のは難しい—手数料と認知度の壁
PIXTAで生成AI画像を販売して「稼ぐ」のは、いくつかの理由で難しいです。その主な要因として、「手数料」と「認知度の低さ」があります。
1. 手数料の影響
PIXTAでは、売上の一部が手数料として差し引かれるため、販売価格がそのまま収益になるわけではありません。
- 販売価格の 50~70% がPIXTAの取り分として差し引かれる
- PIXTAでの販売価格は比較的低めに設定されるため、高額な収益を狙うのは難しい
画像が売れても、そこから大きな利益を得るには大量の販売が必要になります。
2. 認知度の低さ
プロのイラストレーターやフォトグラファーなら、PIXTA以外の活動(SNSやポートフォリオサイトなど)によって認知度が高まり、PIXTA内でも検索されやすくなります。しかし、一般のクリエイターがAI画像を販売する場合、以下の点で厳しい状況になります。
- PIXTA内での検索優先度が低い(知名度のあるクリエイターの画像が検索結果に表示されやすい)
- 購入者が「AI画像」を積極的に探しているとは限らない(手描きや写真素材がメインのため、AI画像の需要はまだ限定的)
- マーケティングが必要(SNSやブログなどで宣伝しないと、購入者が作品に気づかない)
しかし、プロと一般クリエーターの境界は明確に定義されているわけではなく、一般のクリエーターが生成AI画像の販売を始めた結果、人気が出るケースもあります。
- 特定のニーズに合致することで認知度が高まり、販売数が伸びる可能性がある
- ブログやSNSで発信しながら販売を進めることで、作品の魅力を広めることができる
つまり、「プロでないから収益化が難しい」というのは必ずしも絶対的な制約ではなく、販売戦略次第で可能性を広げることができます。AI画像の販売は市場の変化とともに新たなチャンスを生むかもしれません。
AI画像 の販売に対する結論
AI画像は「一度しか作れない」という芸術的価値を持っています。ただ消してしまうのではなく、PIXTAで販売することで誰かに活用してもらえる可能性があります。
販売する目的は「稼ぐこと」ではなく、「勿体ないから活かす」という視点です。
AI画像の一期一会の価値を広め、創作の新たな可能性を探る試みとして、この取り組みを続けていきたいと思います。
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