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恋人が親を亡くした兄弟を家に連れてきた話「 の、ような。 」

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 希夏帆きなほはライター業にいそしむ30代独身女性、『の、ような。』の主人公の一人。納期に追われて寝不足状態のところに、恋人の愁人あきとが事故でなくなった従姉弟の子ども二人を連れて帰ってきて……。

 まだ結婚していない二人が、引き取った中学生と幼稚園児と共同生活をする物語。

の、ような。

 

 独身一人暮らしという『自由』を奪われたことに悩む希夏帆の悩みどころは、子どもをもった親ならば誰だも感じるところ。
 そして、子どもを押し付け合う親戚たちの話をじっと聞く兄弟を見かねて引き取ったという、始まりは正義感だが、住まいから育児まで希夏帆をあてにし過ぎていた愁人の変化は読んでいて面白いです。

 さらに子どもたちもしっかり主人公。

 多感な中学生の兄・冬真とうまは「自分がしっかりしなくてはいけない」「迷惑をかけてはいけない」という心理からか年齢よりも大人びて見えますが、気をはり過ぎていて危なっかしい。
 甘えたい盛りの幼稚園児の弟・春陽は人好きがして物怖じしない性格のようですが、両親を亡くして寂しい思いを持てあましてしまうなど、発熱や登園拒否など幼児ならではの不安を表す場面がところどころにあります。

 この家族のような人たちの周囲のキャラクターも魅力的で、社会的にはマイノリティーであるシングルマザーや同性愛者の悩みなども描写されています。

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