寒さが本格化するとお店に「 クリスマスツリー 」が飾られます。
特に11月下旬にあるブラックフライデーはクリスマス商戦の始まりとも言われるので、この時期になるとクリスマスが前面に出てきます。
クリスマスツリー を見ていた子どもが「これってリンゴの木なの?」とひとこと。
確かになぜリンゴ?
クリスマスツリー はどうみても針葉樹なのになぜリンゴ?
「 クリスマスツリー 」にリンゴを飾る理由
リンゴは クリスマスツリー の飾りとして古くから使われていましたが、なぜリンゴかというと「赤くて丸いもの」だからだったそうです。
「赤くて丸いもの」は太陽を連想させるもの。
太陽を崇拝する太陽信仰では「赤くて丸いもの」は特別なものとして扱われます。
また「丸」は卵の形でもあるため、「丸い=命の源」とも解釈されるそうです。
クリスマス発祥の地であるヨーロッパでは、リンゴが4000年ほど前から栽培されていたそうです(スイス地方の先住民族といわれている湖棲民族の遺跡(4000年ほど前のもの)からリンゴの化石が発見)。
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リンゴといえばアダムとイブ、それがルーツではないの?
クリスマスツリー にリンゴを飾るのは「キリスト教の聖書が由来。アダムとイブが口にした禁断の果実だから」というのがありますが、最近では諸説のひとつとなっているようです。
否定的な理由として、「ヨーロッパにクリスマス文化が根付いてからの宗教的な後付け」とか「アダムとイブが食べた実はリンゴではなかった(イチジク説)」があります。
もみの木の「 クリスマスツリー 」にリンゴは重くない?
クリスマスツリー といえば「常緑の針葉樹の幼木」が基本で日本ではモミノキが主流、クリスマスの発祥であるヨーロッパでもモミノキが使われることが多いです。
このモミノキを見て思うこと、この細くて柔らかい枝にリンゴの実は重すぎないかということ。
調べてみたら昔のリンゴは現代のものと大きさが違く、直径3センチほどの小さな実(約20グラム)だったので クリスマスツリー のオーナメントとして使用しても不格好にならなかったようです。
スーパーで売っているリンゴは16世紀以降始まった品種改良によって生まれた生食用とのこと(生食用は大きな実で甘味があり、世界中におよそ15,000品種ある)。
品種改良が始まる前のリンゴはヨーロッパでは酒やジュースの原料であり、3000年以上の間ほぼ原型種のまま栽培していたようです。
「 クリスマスツリー 」にリンゴの木を使わなかった理由
クリスマスツリー の基本は常緑の針葉樹の幼木なので、落葉樹のリンゴは クリスマスツリー にできません。
クリスマスにおいて緑色は、自然崇拝の名残もあって「永遠の命」や「生命」を意味するため、落葉樹のリンゴの木はクリスマスツリーとして不適切だったようです。
リンゴを「 クリスマスツリー 」に飾る理由のまとめ
- 太陽を連想させる赤くて丸い実だったから
- 丸は命を連想させるから
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