このミステリーがすごい! 大賞、ついに決定!
人気のミステリー小説を発掘する「 このミステリーがすごい! 」大賞の第23回受賞作が発表。栄えある受賞作は、土屋うさぎ氏の『謎の香りはパン屋から』。
タイトルからしてユニークなこの作品、一体どのようなミステリーが繰り広げられるのか。
これまで数々のヒット作を生み出してきた「このミス」大賞の新たな受賞作に、ミステリーファンの期待が高まっている。
どんな魅力が詰まった作品なのか。
あらすじ
『謎の香りはパン屋から』は、パン屋でアルバイトをする大学生・小春が、日常のちょっとした謎を解き明かしていくミステリー作品です。
舞台は、町の小さなパン屋「ノスティモ」。お店には常連客や個性的な店長がいて小春は漫画家を目指しながらパン屋で働き、パンを通じてさまざまな人と関わることになります。
物語は、パン屋で起こる小さな出来事や違和感を、小春が持ち前の観察力で解決していくスタイル。例えば、「なぜこのパンだけ売れ残るのか?」といった些細な疑問が、思わぬ背景を持っていたりします。
この作品の魅力は、穏やかで温かい雰囲気の中で、日常の謎を解いていく心地よさにあります。殺人事件や大きな犯罪が起こるわけではなく、日々の生活の中で「ちょっと気になること」を解決していくので、読んでいて安心感があります。
また、各章のタイトルにはパンの名前が使われており、物語の中でパンの豆知識が紹介されるのも楽しいポイント。読んでいると、パン屋に行きたくなるような気持ちになります。
おすすめポイント
家事や育児の合間に気軽に読める作品でありながら、ちょっとした謎解きの楽しさも味わえるのが魅力。
忙しい日々の中で、ほっと一息つきながら読めるミステリーとしておすすめです。
「このミステリーがすごい!」大賞ってすごい
この賞の魅力は新しい才能と革新的な物語に出会えることにあります。
1. まだ知られていない才能を発掘する賞
「このミス」大賞は、新人作家の登竜門として知られています。ミステリーが好きな読者にとって、新しい才能が発掘される場は特別なもの。すでに有名な作家ではなく、これからのミステリー界を担う可能性を秘めた作品と出会えるというワクワク感があります。
2. 斬新で個性的な作品が多い
応募作は決まりきった型にはまらず、ジャンルの枠を超えたミステリーが生まれるのが特徴。例えば、日常の謎解き、ファンタジー要素を含む作品、歴史ミステリーなど、幅広いスタイルの作品が選ばれています。「ミステリーとはこういうもの」と固定観念を持っている読者に、新鮮な驚きを提供してくれる賞でもあります。
3. 読みやすさと面白さのバランス
「このミス」大賞の受賞作は、ストーリーの面白さと読みやすさを重視した作品が多い傾向にあります。気軽に読めるのに、どんどん引き込まれる展開があるため、「読書を楽しみたいけれど、難解なものはちょっと……」という読者にもぴったりです。実際、「このミス」受賞作は映画化やドラマ化されることも多く、エンタメ性が高い作品がそろっています。
4. 受賞作は長く愛される作品になりやすい
過去の受賞作を見ると、『謎解きはディナーのあとで』や『ビブリア古書堂の事件手帖』など、ベストセラーになった作品が多くあります。受賞時はまだ新人でも、その後長くシリーズ化されるケースもあり、読者としては「この作家の次の作品も読みたい」と楽しみにできるのも魅力です。
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