今日は何の日? ―― 11月5日は「津波防災の日&世界津波の日(World Tsunami Awareness Day)」
津波防災の日&世界津波の日(World Tsunami Awareness Day)
2011年に制定された「津波対策の推進に関する法律」により、11月5日を「津波防災の日」に制定。
1854年11月5日(旧暦。現在の暦では12月24日)の安政南海地震で津波が発生したとき、濱口梧陵が稲むらに火をつけ、村人を高台へ避難させて多くの命を救ったとされる出来事に由来している(和歌山県に伝わる「稲むらの火」の逸話)。
日本政府が主導し、日本を含む142か国が共同提案し、2015年の国連総会で「世界津波の日(World Tsunami Awareness Day)」が制定。
日本の津波防災の経験や教訓を世界と共有し、津波への警戒や防災意識を国際的に高めることが目的。
10月28日は「おだしの日」|鰹節の歴史と宝永地震に消えた職人の物語(1707年に発生した地震による津波で鰹節職人が亡くなったとされている)

津波対策:日本の研究は進んでいる
「津波」は、日本語がそのまま世界に広まった言葉の一つ。
英語でも tsunami と表記される。
もちろん、日本以外の地域でも古くから津波は発生していた。
英語では、かつて tidal wave(潮汐波)や seismic sea wave(地震による海の波)などの表現が使われていた。
しかし、津波は潮の満ち引きによって発生する波ではない。
主に海底で発生した地震によって海水が大きく動き、その変化が周囲へ伝わっていく現象だ。
そのため、潮汐による波と区別できる tsunami という日本語由来の言葉が、英語でも広く使われるようになった。
日本は地震や津波による被害を繰り返し経験してきた国。
その経験をもとに、津波の観測や研究、防災対策が積み重ねられてきた。
日本語の「津波」が国際語になったことも、津波と深く向き合ってきた日本の歴史を感じさせる。
海の近くで地震に遭遇したら「津波避難誘導標識」をチェック


元静岡県民の私は、南海トラフや相模湾周辺で起こり得る巨大地震を警戒して育った。
しかし、それはあくまでも知識としての警戒だった。
津波の脅威を実感したのは、2011年に発生した東日本大震災。
あのときの津波被害は国内外で大きく報道され、「海の近くで地震が発生したら津波に警戒する」という認識も広まった。
一方で、実際に警報が出たとき、どこへ逃げればよいのか分からない人もいるだろう。
そこで知っておきたいのが「津波避難誘導標識」。
津波避難誘導標識は、津波から避難する方向や、避難場所への経路を示すための標識だ。
文字を読まなくても意味が伝わりやすいよう、国際規格に対応したピクトグラムが使われているものもある。
日本語が分からない外国人観光客にとっても、避難方向を知るための大切な手がかりになる。
ただし、標識がすべての道に設置されているとは限らない。
災害によって、標識が見えなくなる可能性もある。
何より大切なのは、標識を探すことよりも、すぐに避難すること。
海岸や川の近くで強い揺れ、あるいは弱くても長い揺れを感じたら、津波警報を待たずに高台や指定された津波避難ビルなどを目指す。
地震を感じなくても、津波警報が発表された場合には避難が必要だ。
そして、津波は一度だけとは限らない。
何度も押し寄せる可能性があるため、警報や注意報が解除され、安全が確認されるまでは危険な場所に戻らない。
旅行先など、土地勘のない場所では、避難場所を知らないことも多い。
だからこそ、海の近くを訪れたときには、平常時に津波避難誘導標識や避難場所を確認しておきたい。
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