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GoodNovel は怪しい?GoodNovelと契約してみたリアルな感想

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1.海外小説アプリ
この記事は約7分で読めます。

GoodNovel から作家契約のオファーが届いた。

「小説家になろうで連載していた某作品をぜひ弊社で……」という内容、この時点で私はGoodNovelを知らなかった。

調べてみると魅力的だが、「初めてのこと」に加えて相手が「海外企業」という点に怖気づいた―――が、内容が魅力的だったのでオファーを受けた。

今回は実際にGoodNovelと契約した体験をもとにGoodNovelとの契約の流れ・報酬制度・注意点・リスクをまとめてみた。

GoodNovel との契約の流れ

GoodNovel との契約対象は作品、契約書は作品ごとに締結する。

「GoodNovel専属作家」というのはほぼ自称であり、独占契約作品以外の作品を他プラットフォームで公開しても問題はない。

作品の基本情報を作成する

Goodnovel 公式サイトでアカウントを作成し、『作成する』をクリックする。

  • 作品の基本情報を入力
  • 5000(5.0K)文字以上を公開
    • 5000字公開は契約審査条件であり審査落ちする可能性あり
  • 契約を申し込む
    • 契約時に独占契約非独占契約かを選ぶ
      • 独占契約
        • GoodNovelのみで公開
        • 他サイトで公開している場合は30日以内に削除する
        • 非独占契約に比べて提供される報酬システムがいい(高い報酬が見込める)
        • 日本国内レーベルとの関係は薄いため、日本国内の特定レーベルからのメディア展開を目指している場合は不向き
      • 非独占契約
        • GoodNovel以外のプラットフォームでも公開可
        • 独占契約に比べて提供される報酬システムは悪い(報酬は低め)

契約書に署名する

作品の公開文字数が5000文字(5K文字)に達すると契約申請ができ、契約者として必要事項が記入された契約書を送付する。

後日、 GoodNovel より登録してあるメールアドレス宛てに契約書が届く。

送り主は「business GoodNovel」、メッセージはDropBox Signのフォーマットで「business GoodNovel (business@goodnovel.com) has requested a signature(GoodNovelが署名を求めている)」というメッセージが添えられている。

「Review &sign」をクリックすると契約書が開かれる。

契約内容の確認、問題がなければ電子署名をして返送。返送後、GoodNovelから登録メールに契約締結のお知らせが届く。

GoodNovelの報酬制度

GoodNovelの報酬体系は独占契約か非独占契約かで大きく異なる

収益分配(比率)については契約書に明記されている(契約書は機密および公開禁止のため数値は伏せる)。

  • 独占契約の場合
    • 契約ボーナス + 完了ボーナス + 月次更新ボーナス + アウスタボーナス+収益分配
    • 契約ボーナス30,000(30K)文字に達した場合に$70
      • 2026年1月変更 50,000(50K)文字に達した場合に$90
    • 完了ボーナス$200以上(総文字数による)
      • 2026年1月変更 $220以上(総文字数による)
    • 月次更新ボーナス(MAB):歴月に「25日更新+50,000文字更新」を達成した場合に$150
    • アウスタボーナス独占契約締結後6ヶ月以内に30万字及び30万PV数に達した場合に$1000+
      • 2026年1月変更 独占契約締結後6ヶ月以内に40万字及び30万PV数に達した場合に$1000+
    • GoodNovel内部資料より作家談:独占契約は翻訳や広告展開対象になりやすい
  • 非独占契約の場合
    • $50の完了ボーナス + 収益分配

【2026年1月14日修正】2026年1月に大幅な報酬体系の変更があったので追記。

GoodNovelとの契約においての注意点(リスク含む)

連絡してきた人が「偽者」かもしれない

私へのオファーはX(旧Twitter)のメッセージ(DM)に届いた―――詐欺を疑った

相手は『GoodNovelーJP編集部』を名乗ったが本物かどうか分からず、私は少々リスクを抱えたまま相手に連絡をとったことになる。

Twitterのアカウントに認証バッジ(青バッジ)がついていても、いまの認証バッジは「有料加入者である」という意味しかなく安全性とは関係ないので連絡をとる際は注意してほしい。

安全性の目安

GoodNovel JP 編集部(@GoodnovelJP)がフォローしている編集者ならば本物の可能性が高い

契約相手が外資系企業

GoodNovelを運営している企業「New Reading」は外資系のIT企業(親会社は中国企業)なので日本既存の小説投稿サイトとは異なる点も多くある。

  • 公開される作品はGoodNovelと契約した作品のみ
  • GoodNovelと直接連絡する手段(コンタクトフォーム)はあるが確認頻度が低いため、基本的には担当編集者とのやり取りになる
  • 報酬は外貨(ドル)で支払われる

New ReadinはシンガポールのACRA(企業規制庁)に正式登録された実体のある企業であり、手掛けているエンタメコンテンツアプリGoodNovelとGoodShortの2025年11月時点での月間売上は合計約2.5億円(アジア圏を中心に急成長中)。

報酬が外貨で支払われる点について

シンガポール法人であることから報酬は外貨(主に米ドル)で送金されるため、日本円に換金する際は為替レートと手数料が影響してくる。GoodNovelが提示している報酬の受け取り方は次の3つになる。

  • PayPal
    • オンライン決済代行サービス
    • PayPalで報酬を受け取った場合、ドルから円に換金して日本国内の銀行口座に振り込む方法が一般的(為替手数料が高めなのでWiseやPayoneer経由の方が有利
  • Payoneer
    • Payoneerの口座を開設すると海外からの送金を手数料をかけずに受け取ることが可能
    • 外貨のままPayoneerの口座内に保持しておくことができ、2%の為替手数料を払うことによって日本の銀行口座に引き出すこともできる
    • Payoneerについては「Payoneer で海外アプリの報酬を受け取る方法」を読んでください
  • 銀行振り込み
    • 海外からの送金を受け取る場合は1回あたり1000~2500円程度の受取手数料が必要

契約書のリスク

GoodNovelに限らず作品の「著作権」は作家サイドにとって重要なポイントになる。海外出版全般の契約傾向として契約前に弁護士・契約翻訳家に依頼する作家も増加している(2024〜2025年)。

著作権について

契約する作品およびこの作品のスピンオフなど関連作品そして外国語版などの派生作品の著作権・権原・利益は作者に帰属し、独占的所有者であることを認める旨が契約書に明記されている。

作者は複製、書籍化、メディア化などの契約をGoodNovel運営会社に許諾している(合法的な出版資格を持つ第三者に作品の出版を許可する権利を含む)。

著作権と著作者人格権の違いに注意

契約書の中には「著作者人格権」を放棄して行使しないという約束がある。

著作人格権には「公表権」「氏名表示権」「同一性保持権」の3つがあり、作者がのちにこの権利を行使すると配信サービス側に不利益が発生する可能性があるため(購入したのに読めなくなる、著作物の内容が大幅に変更されるなど)、特約という形で著作者人格権を行使しない特約を盛り込む契約は珍しくはない

  1. 公表権: 著作物を公表するかどうかを決定する権利。
  2. 氏名表示権: 著作物に著作者名を表示するかどうかを決定する権利。
  3. 同一性保持権: 著作物の内容やタイトルを無断で改変されない権利。

許諾期間は作者の死後70年間

作品の許諾期間は提供開始日からシンガポール共和国著作権法 2021 年に基づく著作権保護期間(作者の死後70年)の満了日となっている。

GoodNovelとの契約において国内ではこの点を問題視するケースが多いが英語圏の電子出版契約では一般的であるし、私の場合は問題ではなかった。

これは私の死後の話であり、私の趣味の範疇である創作については夫も子どもたちも詳細を知らないため『遺産』として作品の権利を主張するとは思えず、逆に私の死後も作品を管理してもらえると思えばありがたくもある内容である。

海賊版への対策

海賊版についての対策はGoodNovelが実施するが、作者も必要な支援はしなければいけない。

報酬の受け取り方法について

報酬についてはGoodNovel運営会社が作者に対して前月の決済明細書を提出し、報酬は前月の末日から30日以内に一括して支払われる($100未満の場合は繰り越し)。

受け取り方法(支払方法)については空白になっているので、契約後でも自由に変更できる。

GoodNovel と契約してみて

GoodNovel と契約したことは、私個人としては正解だった。

私にとってWEB小説を書くことは育児をしながら自宅で仕事をするというライフスタイルに合っており、仕事として最低限の収益を出さなければいけないと思っていた。

小説を書くと決めたとき投稿したプラットフォームは「小説家になろう」だった。

運よく出版社の目に留まり書籍化ができたが、「小説家になろう」など日本のスカウト待ちサイトはどれだけ書いても収入ゼロ円のリスクが高い。

運では不安定要素が大き過ぎると思ったところにGoodNovelからのオファー、渡りに船と思い乗り込んでみた。

契約書には著作者人格権の不行使や、死後70年の許諾期間など、日本の投稿作家には馴染みのない内容もあり慎重な判断が必要だった。でもいまは生成AIがあり、手伝ってもらいながら理解して検討することができた。

独占契約を結んでから約半年、報酬は問題なく毎月支払われている。

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