商業Web小説の売上が伸びてくると、嬉しい反面、「会社員の夫の 扶養 から外れるかもしれない」という新たな悩みが出てきた。
最初は「130万円を超えたら扶養を外れる」とだけ思っていたが、調べてみると税金と扶養では収入や経費の考え方が異なることが分かった。
今回は不要判定の仕組みについて、商業Web小説家の視点から「経費」を中心にしてまとめてみた。
会社員の夫の扶養に入っていることで免除・優遇されているもの
個人事業主の場合、基本的に年間収入が130万円以上になる見込みになると扶養を外れる対象になる。
① 国民年金保険料
- 現在は「第3号被保険者」に該当するので、自分で国民年金保険料を納める必要はない。
- 保険料を納めなくても、第1号被保険者と同じように老齢基礎年金の受給資格期間に算入される。
扶養を外れると、 国民年金(第1号)に加入する(自分で国民年金保険料を納める)。
② 健康保険料(被扶養者)
- 現在は夫の健康保険の「被扶養者」に該当するので健康保険料負担はない。
扶養を外れると、国民健康保険に加入する(自分で保険料を納める)。
扶養に入るかどうかの「扶養判定」は税法と違う
個人事業主の場合、基本的に年間収入が130万円以上になる見込みになると扶養を外れる対象になる。
この年間収入は「扶養判定上の収入」で、税金の所得とは違う。
【税金の所得】=売上-必要経費-青色申告特別控除
【扶養判定上の収入】=売上-扶養判定で認められる直接的な経費
税法上の経費でも「扶養判定では認められない経費」がある(協会や組合によって基準は異なる)
どの経費が扶養判定でも認められやすいのかー商業Web小説家の場合
まず、前提として協会や組合は「この経費はOK・NG」の全国共通リストを公表していない。
被扶養者認定では「その事業を営むために直接必要な経費かどうかを個別に確認して判断する」ため、以下は一般的な実務上の考え方となる。
認められやすい経費(全額)
- 交通費(打ち合わせ・取材)
- 書籍代(資料)
- 生成AI利用料(執筆・調査・校正に利用しているなど事業との関連性を説明する必要あり)
- GoodNovelへの課金
- 「直接売上を生む経費であること」の説明が必要
- 勉強では不十分。ランキング作品を分析、研究するなど『市場調査』
- 税務上の研究費に近い考え方
認められやすい経費(家事按分で事業用とした分のみ)
- インターネット代
- 電気代
- 自宅兼事務所の場合
- スマホ代
- 編集者との連絡、GoodNovelアプリの確認、執筆、生成AI、メール
認められにくい経費
- 作家関係者とのオフ会交通費
- 情報交換が目的でも、親睦・交際との区別が難しいため、業務との直接性を問われやすい
- 旅行費用
- 小説家は「参考になる」が仕事になる
- 参考にするための旅行ならば、一部を経費として認められる場合もある
- 「事業のための旅行(取材が主目的)」もしくは「どこまでが事業目的か」
- 「旅行して参考になった」は経費にならない
- カフェ代
- 打ち合わせのためならば経費にできる
- 執筆のための場合は飲食代となりやすい(仕事に必要不可欠と説明するのが難しい)

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