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誕生石は誰が決めた?由来はヨハネの黙示録?日本の誕生石29種も比較

5.ライフハック
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誕生石には特別感があり、私がそうだったように子どもたちも自然と「誕生石」に興味を持った。

ここまでは良かったが――これは、私が大人になってしまったからなのだろう。

誕生石を誰が考えたのか。

そんなことを思ったきっかけは、2021年に「60年ぶりに誕生石が改訂された」という記事を見たとき。

「ん?」と思った。

誕生石は、根拠はないが、なんとなく、「天文学で決めた」というような神秘的な決められ方があると思っていた。

しかし、何か根拠があって決めたならば「改訂」はおかしい。

調べてみた結果、残念なことになった。

誕生石には神秘的な要素結論、そんなものはなく、宝石商組合が制定しており市場の需要で追加・改訂されることが分かった。

誕生石は国ごとに異なり、日本はZHO(全国宝石卸商協同組合)が決めているとのこと。

誕生石なんて誰が考えたのか

誕生石の起源は、一説には新約聖書の「ヨハネの黙示録」に登場する12の宝石が由来とされる。

その後、アメリカの宝石商組合(現ジュエラーズ・オブ・アメリカ)が誕生石リストを作り、それを日本が1958年に採用した形になっている。

この1958年に誕生石リスト(日本独自)を制定した団体が全国宝石卸商協同組合(ZHO)。

2021年の改定は、このZHOと日本ジュエリー協会(JJA)が共同で選定したとされている。

誕生石の由来となった「ヨハネの黙示録」

「ヨハネの黙示録」とは、新約聖書の最後に位置する預言書。

伝統的には使徒ヨハネ、学問的には「パトモスのヨハネ」によって書かれたとされていて、ドミティアヌス帝(在位81–96年)の統治下での迫害や経済政策が文中に反映されていることから、紀元1世紀末、西暦92年から96年頃に書かれたと推測されている

このヨハネの黙示録で「12の宝石」は、「神が想像する新しい世界を象徴する都市、その城壁の土台が宝石で飾られている」という形で登場する。

“城壁には12の土台石があり、それぞれが異なる宝石で飾られていた。”

この12の宝石が「12カ月」という連想で後世の誕生石文化へと繋がったと言われているが、このときの宝石は「豪華さ」ではなく、神の完全性・純粋さ・永遠性を象徴するために使われている

ヨハネの黙示録に登場する宝石

ヨハネの黙示録で登場する「12の宝石」は古代地中海世界の高位の象徴石であり、「12の宝石」はそれぞれに意味がある。

だが、宝石の象徴を並べると「何を信仰していても『神』に求める本質は似ている」 と感じられる。

  • 守護(碧玉 / Jasper)
    • 神は「守る存在」であること。
    • 人間が不安や危険から逃れたいとき、 まず求めるのは 安全・保護・基盤
    • 古代地中海世界では神殿幕に使われていた。
  • 真理(サファイア / Sapphire)
    • 神は「真理を示す存在」であり、空の色である青は神の言葉。
    • 人は混乱の中で 正しさ・方向性 を求める(示される正しさや方向性が宗教ごとに異なる)
    • 古代地中海世界では紫の染料と結びついていた。
  • 調和(瑪瑙 / Agate)
    • 石の縞模様は「多様性の統合」。
    • 人は争いのない世界、「調和」を神に願っている(どう調和するのかが宗教ごとに異なる)
    • 古代地中海世界では祭祀の胸当てに使われていた。
  • 生命(エメラルド / Emerald)
    • 緑色は「生命」の色
    • 神は 再生・繁栄・希望 を与える存在。
    • 古代地中海世界では王権の象徴。
  • 犠牲と純潔(赤縞瑪瑙 / Sardonyx)
    • 赤と白の層は「犠牲と純潔」
    • 神は 人の罪を赦し、浄化する存在(何を罪とするかが宗教ごとに異なる)
  • 裁きと浄化(赤瑪瑙 / Sard・Carnelian)
    • 赤は怒りと裁き、同時に浄化の炎。
    • 神は 悪を裁き、世界を正す存在(何を悪とするのかが宗教ごとに異なる)
  • 光と啓示(トパーズ / Topaz)
    • 神の光が闇を照らす。
    • 人は迷いの中で導きを求める(導かれる筋道が宗教ごとに異なる)
  • 洞察(ベリル / Beryl)
    • 透明な石は「正しく見る目」。
    • 神は 真実を見抜く知恵 を与える存在(何を真実とするかが宗教ごとに異なる)
  • 慈しみと赦し(クリソプレーズ / Chrysoprase)
    • 柔らかい緑は慈悲。
    • 人は 癒し・赦し・慰めを求める。
  • 終末と覚醒(ヒヤシンス石 / Jacinth)
    • 橙〜赤は終末の炎と新世界の始まり。
    • 神は破壊と創造の両方を司る存在
  • 権威と純潔(アメジスト / Amethyst)
    • 紫は祭司の色(※地中海文化圏+聖書文化に限定)
    • 神は 権威・統治・霊的純潔 を象徴する

黙示録の宝石は「12の層」だが、宝石名としては Jasper が重複するため実質11種類。

「12の宝石」を日本の誕生石リストと比較してみた

黙示録の宝石のうち “8〜9種類” が日本の誕生石に採用されている。

※ヒヤシンス石を赤系ジルコンと解釈した場合、12月の誕生石が「ジルコン」なので9種類が採用されていることになる

日本の誕生石一覧(2021年改訂版・全29種)

  • 1月
    • ガーネット(柘榴石)
      • 黙示録の象徴体系にガーネットは登場しない。ガーネットが「守護・情熱・血」の象徴として人気になるのは中世〜ルネサンス以降
  • 2月
    • アメシスト
    • クリソベリル・キャッツアイ(追加)
  • 3月
    • アクアマリン(ベリルの一種)
    • サンゴ
    • ブラッドストーン(追加)
    • アイオライト(追加)
  • 4月
    • ダイヤモンド
    • モルガナイト(追加・ベリルの一種)
  • 5月
    • エメラルド
    • ジェダイト(ヒスイ)
  • 6月
    • 真珠
      • ヨハネの黙示録では12の宝石が土台となった城壁の、「城門の門が巨大な真珠でできている」と語られている
    • ムーンストーン
    • アレキサンドライト(追加)
  • 7月
    • ルビー
      • 古代の宝石分類では「赤い宝石」は全てカーネリアン(赤瑪瑙)やサード(赤石)に含まれ、ルビーやガーネットなどの区別は中世以降の鉱物学で確立した。
    • スフェーン(追加)
      • スフェーン(チタナイト)は18〜19世紀に鉱物学で分類された近代宝石
  • 8月
    • ペリドット
    • サードオニキス
    • スピネル(追加)
  • 9月
    • サファイア
    • クンツァイト(追加)
  • 10月
    • オパール
      • オパールは古代では「虹色の石」「乳白色の石」などと曖昧に扱われ、明確な分類がなかった
    • トルマリン
      • トルマリンは18世紀以降にヨーロッパで分類された近代宝石。
  • 11月
    • トパーズ
    • シトリン
  • 12月
    • トルコ石
    • ラピスラズリ
    • タンザナイト(追加)
    • ジルコン(追加)

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