CREA夜ふかしマンガ大賞 はマンガを愛する選考委員とCREA編集部の推薦により選ばれた「思わず夜更かしして読みたくなる」そして「いま、CREA読者に本当におすすめしたい」作品に贈られる賞。
- 第1位 「半分姉妹」藤見よいこ
- ミックスルーツと言われるハーフの人々の日常とリアルがかかれた連作短編集
 - 現代人の必須課題である『共生』がテーマ
 
 - 第2位 「壇蜜」清野とおる
- 作者とあの壇蜜さんの出会いから結婚に至るまでを綴ったコミックエッセイ
 - ディープでリアルな人間ドラマ
 
 - 第3位 「邪神の弁当屋さん」イシコ
- 主人公は戦争を引き起こしたことで罰として人間になった邪神レイニー
 - レイニーのモットーは『一日一善』
 
 - 第4位 「本なら売るほど」児島青
- 脱サラして古本屋をはじめた『十月堂』の店主の毎日
 
 - 第5位 「元気でいてね」藤原ハル
- 結婚・出産と人生のステージをどのように考えるかをテーマにした連作短編集。
 
 - 第6位 「おかえり水平線」渡部大羊
 - 第7位 「バルバロ!」岩浪れんじ
 - 第8位 「楽園をめざして」ふみふみこ
 - 第9位 「ごはんが楽しみ」井田千秋
 - 第10位 「寿々木君のていねいな生活」ふじもとゆうき
 

気になる作品は、第4位の『本なら売るほど』。
特に『本なら売るほど』は本好きの60~70代の男性にも人気で、2025年1月に発売された第1巻は8版まで重版されていると日経新聞で報じられていて気になっていた。
AmazonKindleでは第1話「本を葬送る」が試し読みできる。
試し読みをしたら、既刊2巻まで買っていた。
試し読み、要注意の作品。
本をめぐる人間模様の深さ
- 舞台は古本屋「十月堂」。
 - 脱サラした青年店主と、訪れる客たちの人生が交差する。
 - 「本を読む人」「読めないけど集める人」「本を手放す人」など、本との距離感が人それぞれであることを丁寧に描写。
 
読書への“後ろめたさ”と“憧れ”の描写
- 読者からは「読書ブログを書いている自分が、純粋な読書から離れている気がした」との感想も。
 - 「本を読むことの純粋さ」や「読書姿勢の美しさ」に対する憧れと葛藤が共感を呼ぶ。
 
紙の本文化への問い直し
- 電子書籍やオーディブルとの比較も描かれ、「紙の匂いが好き」と言うことが健常者の特権であるという視点も登場。
 - 読書文化の“マチズモ”を問い直すエピソードが印象的。
 

        
        
        
        
        
        
        
        
        
        
  
  
  
  
      
      
      
      
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