夏休みの宿題で、毎年のように子どもたちを悩ませる「読書感想文」。
「本は読んだ。でも、感想なんて特にない」
そんな状態から原稿用紙を何枚も埋めようとすると、どうしても本のあらすじばかりになってしまう。
そこで、商業Web小説の校正を担当し続け、すっかり編集者のようになってきた我が家のChatGPTに「読書感想文を書くコツ」を聞いてみた。
答えは意外とシンプル。
読書感想文で書くのは、「本について」ではなく「本を読んだ自分について」。
読む前と読んだ後で、自分の考えがどう変わったか。
考えが変わったきっかけは、本のどの部分か。
そこを追いかけていけば、読書感想文はずっと書きやすくなる。
こんな構成にすると書きやすくなる。
- 読む前の自分
- この本を選んだ理由
- 読む前に思っていたこと
- 心に残った場面
- あらすじは必要最低限
- 一番印象に残った出来事を書く
- なぜ印象に残ったのか
- 「かわいそうだった」だけでは終わらせない
- 「私は○○と思った」
- 「以前の私は△△と思っていた」
- 読んだ後の自分
- 考え方がどう変わったか
- 今後どうしたいか
例えば、印象に残ったシーンの説明について「主人公が友達を助けた」では“あらすじ”になるが、
- 「主人公が友達を助けた場面が印象に残った」
- 「私は最初、そんな危険なことはしない方がいいと思った」
- 「でも、自分が同じ立場なら助けてほしいと思う。そう考えると、主人公の行動は勇気ではなく、人を大切に思う気持ちだったのかもしれない」
出来事ではなく、心(感情)の動きを書くこの構成にすると――“感想”になる。
「読んだ」とは思うが、特に読んだ感想が浮かばない場合は?
「自分はこう変わった」を無理に書かせる必要はない。
- 「読んだ」と思っただけ →読み切った達成感
- 「面白かった」で終わることもある →こういう本をまた読んでみたい
- 「作者はなぜこんな結末にしたのだろう」と疑問だけが残ることもある →こうして欲しかった
率直な考えを書けるほうが、「命の大切さを学んだ」のような決まり文句で締めくくるよりも、読書感想文として価値があると思う。
すいせん図書では「どうしてこの本を読もうと思ったのか」がなくなり、結論の「自分はこう変わった」「こうしたいと思う」が書けないのではないか(義務で読んで、読み終えたというだけ)?
小学生が夏休みに入る前、学校から「すいせん図書」や「課題図書」の申込書が配られることは多い。
読書感想文ではよく、
- 「なぜこの本を選んだのか」
- 「読んで何を感じたか」
- 「自分はどう変わったか」
を書くように教えられるが、すいせん図書で読書感想文を書く場合、冒頭の「なぜこの本を選んだのか」でつまずきやすい。
「なぜこの本を選んだのか」は本人の意思ではなく、義務的に読んでいると心は動きにくいため「私はこう変わった」を意識しにくい。
すいせん図書にも意味がある。
子どもは自分では選ばないジャンルを読む機会が少ないので、「新しい世界を知るきっかけ」になりやすい。
「知りたい」「気になる」を冒頭の動機とするため、すいせん図書の中から選ぶ余地は子どもに残しておいたほうが、読書感想文を書きやすくなるかもしれない。


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