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商業Web小説 は「感情」を売る|GoodNovelから学ぶ読者心理

1.海外小説アプリ2.執筆テクニック
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商業Web小説 はただ書くのだけではなく「売れる」を意識しなければいけない。

私が参入しているジャンルは「恋愛」だが、GoodNovelには「恋愛物語」と「ラブロマンス」の二つがあることに最近気づいた。

日本では「恋愛小説」「ラブロマンス」をほぼ同義で使われる。

ChatGPTに聞くと、英語圏では 「恋愛小説」「ラブロマンス」は違うものであり、特にロマンス(Romance) はかなり厳密なジャンル名となっているという。

どう違うのか。

調べてみたら、海外Web小説のジャンル分けは日本の分け方と違うことが分かった。

「恋愛」は恋愛の扱いで分類される

ロマンスと恋愛物語では、どちらも恋愛は必須要素だが、望まれる恋愛の結末が違う

ロマンスでは完結時に読者が恋愛の満足感を得られなければいけない

そのため、恋愛成就するハッピーエンド、または、恋愛が成就する希望が見える終わりが望まれる。

一方で、恋愛物語では主人公の幸せになる要素が「恋愛」である必要はない

主人公の人生が良い形で物語が終われば満足をする。

ジャンルは読者が感じる「体験」で分類される

GoodNovelは世界観ではなく「どんな感情を体験できるのか」でジャンル分けをしていると思う。

これは私個人の認識だが、そう大きく外れていないと思う。

その根拠としてジャンルの項目数が作家サイドと読者サイドで違うところを上げる。

作家サイド

  • 恋愛
  • 現代ファンタジー
  • 文芸
  • 極道
  • ファンタジー
  • 青春
  • ミステリー
  • ゲーム
  • BL
  • SF
  • ホラー
  • 歴史幻想
  • ラノベ
  • その他

読者サイド

  • 恋愛物語
  • ラブロマンス
  • 男性向け NEW
  • ファンタジー
  • BL小説

違いがあるから、次のようなことが起きる。

  • 「恋愛」で設定した作品が「恋愛物語」と「ラブロマンス」に分けられている
  • 「男性向け」というジャンルが新設されると既作品が分類された

これらが起きたということは「アプリのジャンルは作家が選択したジャンルとは限らない」となる。

作家は読者に「疑似体験」を売っている

GoodNovelのジャンル分けから、読者は「疑似体験」を求めていることが分かった。

ジャンルごとに「読者が求める疑似体験」をまとめた。

ジャンル読者が求める疑似体験キーワード
恋愛物語誰かを愛することの喜び・切なさ・人生の変化共感・涙・再生・成長
ラブロマンス「こんな人に愛されたい」という恋愛の疑似体験溺愛・独占・嫉妬・胸キュン・安心
男性向け主人公になった気分で成功・逆転・爽快感を味わう成長・無双・ハーレム・成り上がり
ファンタジー現実では味わえない世界へ没入する異世界・魔法・竜・神・冒険
BL小説二人だけの特別な関係性や感情の機微を楽しむ執着・すれ違い・純愛・救済

読者が誰になりきるか」で見ることもできる。

ジャンル読者は誰になる?
恋愛物語主人公そのもの(人生を体験する)
ラブロマンスヒロイン(愛される体験をする)
男性向け男主人公(成功を体験する)
ファンタジー世界の住人(世界を冒険する)
BL二人の関係を見守る第三者、またはどちらか一方に感情移入する

商業Web小説 では「感情的なもの」が売れる

GoodNovelは物語というより「感情」と「疑似体験」を売っているという側面が非常に強いプラットフォーム。

例えば同じ「CEO」でも、日本のプラットフォームならば【CEOが会社を立て直す】でも成立する。

しかし、GoodNovelでは【CEOが会社を立て直して見捨てた者たちに復讐する(=自分の手で自分の人生を取り戻す)のほうが読者の期待に近い。

文化が違う。

日本では昔から次のようなキャラクターが好まれてきた。

  • 忍耐
  • 我慢
  • 空気を読む
  • 最後に報われる

一方、GoodNovelの主要な読者層では次のようなキャラクターに共感が集まりやすい傾向がある。

  • 自分の意思をはっきり示す
  • 境界線を引く
  • 裏切りには反撃する
  • 幸せは自分でつかむ

これが「毎話見せ場を作ることが大事」という編集者さんからの言葉に繋がる

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