Amazon Haul ――Amazonが新たなサービスを開始する予定(ベータ版として一部ユーザー向け提供開始)。
ファッション・日用品・雑貨を10ドル(約1,500円)以下からまとめ買いできるプラットフォームとして、SHEIN や Temu といった中華系ECの勢いに対抗する狙いが見えてくる。
Haulとは「まとめ買い」や「大量購入」を意味する言葉で、Amazonがこの分野に本格参入したことで価格重視の消費者層をターゲットにした競争が激化。
Amazon Haul の特徴
Amazon Haul はベータ版として一部ユーザー向け提供開始 の段階。
(完全な展開の詳細はまだ明確ではない)
- 低価格帯に特化:多数の商品が10ドル以下(20ドル以下が上限目標)
- ジャンル:ファッション、アクセサリー、インテリア雑貨、日用品、スマホグッズなど
- 送料:現時点で未確認(海外版では「25ドル以上で送料無料」とされているが、日本版での送料条件は未発表)
- スマホ専用:Amazonショッピングアプリ内でのみ利用可能(PCからはアクセス不可)
- 商品数はまだ少なめ:TEMUやSHEINに比べると品揃えは限定的
- 品質はピンキリ:レビューや写真をよく確認するのが安心
- 偽物リスクは低め:Amazon経由のため一定の信頼性あり
Amazon Haul と従来のAmazonは別の店
Amazon HaulはAmazonアプリと同一のアプリ内にあるが、専用カート・割引条件を持つ独立セクションとして運営されている(カートも割引条件も完全に分離)。
Amazon(従来)の買い物では、送料無料やポイントアップのためにもう少し買うことがある。
これをAmazon Haulのプチプラ商品でできるわけではない点が個人的には残念。
Amazon Haul |中華系ECとの違いと強み
中華系ECは以前Wishを使っていたが、品質と信頼性の問題で利用しなくなった。
この経験から、私はSheinやTemuも利用していないのだが、これらの利用者によると「(品質に関して)Wishよりは信頼できる」という意見が多くみられる。
| サービス | 特徴 | 信頼性 | 配送 |
|---|---|---|---|
| Amazon Haul | Amazon本体の信頼性+低価格特化 | 高い (Amazon保証あり) | 1〜2週間 |
| Wish | 中華系ECの先駆け。 現在はやや衰退傾向 | 低め (偽物・遅延報告あり) | 2〜4週間 |
| Shein | ファストファッション特化。 若年層に人気 | 中程度 (品質にばらつき) | 1〜2週間 |
| Temu | 家電・雑貨も強い。 Pinduoduo系 | 中程度 (価格重視) | 1〜2週間 |
Amazon Haulの戦略的な位置づけ
Amazon Haul は“中華系ECの進化版”とも言える存在で、Wishのような価格重視型の購買体験を、Amazon品質で再構築した競合サービス
- WishやSheinの成功モデルを参考にしつつ、Amazonの信頼性と物流網を活かして差別化
- 「まとめ買い割引」や「返品無料」など、安心感を重視した設計
- 欧米・アジア市場での展開を視野に入れた越境EC戦略
まとめ
Amazon Haul はAmazonショッピングアプリ内で展開される「激安・まとめ買い特化」の新セクション。
価格帯は20ドル以下(日本円ではおおむね3,000円以下)を目安としており、多くの商品が10ドル以下という報道もある。
ただし、日本版ではまだベータ提供段階。
送料・返品条件・物流スピードなど一般のAmazonとは異なる可能性がある。
中華系低価格ECが抱える「品質・配送・偽物リスク」をAmazonブランドとして払拭する狙いがあるようだが、実際は品質のばらつきや「配送が通常より遅め」というトラブルも起きている。
価格重視で「まとめ買い」「キャンペーン割引」は魅力。
しかし、「本当に必要なものか」「レビュー・返品ポリシーはどうか」などを購入時に注意する必要がある。


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