幼稚園での保護者の話題は「インフルエンザの 予防接種 はいつする?」というもの。
毎年、10月を超えるとこの話題になっている気がする。
この時期に 予防接種 が話題になるのは1~2月の流行のピークに備えるため。
13歳未満は2回接種だから少し早め。
ただ近年、インフルエンザの流行が早まっている傾向にある。
2023年がそうだったが、2025年も同様の傾向。
結局、いつ打てばいいのか。
うちのかかりつけ医の先生によると「感染したくない時期に合わせて打てばいい」とのこと。なるほど。
但し、先生が言うには「年明け~年度末はインフルエンザにかかりたくないと考える人が多い、結局は流行時期が不明でも10月から11月に予防接種希望者が多い」だそうだ。
予防接種 について
効果が出るのはいつ?
季節性インフルエンザ を予防するには一定以上の抗体が必要。
抗体の量が十分になるのは接種から2~4週間後。
ワクチンの効果は約5カ月ほど続く。
10月~11月までにワクチン接種を終えておくと12月頃から流行しだすインフルエンザに対応できる。
接種回数と年齢
インフルエンザワクチンは生後6か月から接種可能。
13歳未満の場合は2回接種、13歳以上の場合は1回接種。
13歳未満の場合、1回目と2回目の間に2~4週間の間をおかないといけないので、12月からの流行に備えるには、1回目を遅くても10月下旬までには打っておいたほうがいい。
予防接種 には重症化を防ぐ効果がある
季節性インフルエンザの場合、予防接種をしても感染することはある。
そのため「効果がない」という人もいるが、重症化を防ぐには一定の効果があることは分かっている。
そのため、次のような人たちは予防接種が推奨されている。
- 持病があり重症化するリスクの高い人(特に免疫系の持病)
- 抵抗力の弱い幼児や高齢者
- 妊婦
「インフルエンザワクチンには効果がない」説の背景
予想を外して流行を防げないこともある
インフルエンザワクチンは流行する型を予想して製造される。
そのため予想が外れて流行を防げないこともある。
しかしワクチンはインフルエンザウイルス全般に対して一定の効果はあるため、予想を外していても重症化(肺炎や脳症など)を防ぐ効果はあると言われている。
「重症化」とは高熱ではなく、肺炎や脳症など生命に関わるレベルの症状を指す。
約45年前の調査結果が尾を引いている
1994年までインフルエンザのワクチン接種は学校での集団接種だった。
いまは任意、個人の選択。
その背景には、1979年に群馬県前橋市で行われた前橋レポートがある。
簡潔にいえば「ワクチン接種をしていようと、していまいと感染比率は変わらない」という結果がでたため、全国の学校における集団予防接種は下火になった。
しかし現在ではこの結果は懐疑的に見られている。
理由は、当時はインフルエンザの診断技術がなく、37℃以上の熱が2日以上続いたかどうかで判断していたため。他にも不備が多数指摘されている。
まとめ |予防接種は10~11月が目安
- 予防接種は10月~11月が目安
- 13歳未満は2回接種なので早めに
- 効果は2~4週間後に出て、約5カ月持続
- 重症化を防ぐ効果は確認されている
- 接種するかどうかは個人の判断でOK

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