ピッコマが日本市場に上場する予定(2023年上期)

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 漫画アプリ「ピッコマ」を運営しているカカオピッコマ社が2023年上期に新規株式公開IPOを行うようです。カカオピッコマの上場先は東京証券取引所で、時価総額は八千億円以上を想定。ただし、株式市場の環境によっては上場時期に変更あるようです。

カカオピッコマ社は韓国のメッセージアプリ大手カカオ社の日本法人。

コミック市場は堅調

 全国出版協会・出版科学研究所によると2021年のコミック市場は紙媒体と電子版を合わせて約七千億円(前年比約10%増)と二年連続で過去最高を更新。
 特に、電子版単体では初めて四千億円を突破し(前年比約20%増)、ピッコマはLINEマンガと販売金額でトップを競っています。

 但し、漫画アプリ広告市場の成長は横ばい~微増。
 2021年度は260億円で横ばい、2022年度は270億円で微増の見込みです。コロナ禍による広告単価の下落、海賊版サイト、個人情報保護強化の影響が出ている模様。

上場する予定の「カカオピッコマ」とは?

 ピッコマを運営しているカカオピッコマ社の社員数は約260名で、累計ダウンロード数は3500万超え。2021年の年間累計販売金額は694億円。前年が376億円、1.8倍に大きく拡大しました。

 好調なピッコマの売り上げをけん引しているのが「Webtoon(ウェブトゥーン)」と呼ばれる新しいマンガのスタイルです。Webtoonについては別記事「電子コミックに増えた「Webtoon」とは? (tudurucoto.info)」を読んでください。

悪女は変化する(既刊2巻)

Webtoonの特徴は縦読み(縦スクロール)とカラーですが、カラーがキレイで面白さが増したと思った作品が「悪女は変化する」です。カラー漫画はアニメを見ているようで、トーンでは表現しきれない繊細な表現、特にモノトーンでは白でしかない氷や雪の描写がキレイです。

ロベリアの『悪女』エルザネスは『聖女』と崇拝される妹の代わりに北方の『怪物』ウィンターナイト大公と政略結婚することになります。この結婚は両国の関係上必要なもの、二人は「愛は求めないこと」を望んでいます。二人の恋愛については”契約結婚あるある”です。

既刊2巻ですが、ピッコマでは最終話まで公開されています(完結済み)。

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 ピッコマの企業価値は八千億円と評価されていますが、市場環境の悪化で企業価値が過小評価されることを避けてIPOを2022年12月から2023年上期に延期。このことについては投資家の一部から不安視する声が出ているようです。

・当時は成長魅力が見込まれて八千億円の高い価値がついたが今後は難しいだろう
・利益があまり出ていない会社が大きな価値を付けることはなかなか難しい(2021年12月期の純利益は48億円)

IPOは上場する企業の資金調達

 ピッコマの株(銘柄)が上場する前に一般投資家に公募価格でカカオピッコマ社の株を売って資金を調達する手段で、公募価格は一般投資家は企業の価値を見て「いくらで何株購入する意思がある」と申請(ブックビルディング)した内容に合わせて決定します。

 投資家がIPOに目をつけるのは、一般投資家から広く資金を集めるために公募価格が安く抑えられているから。「安く買って高く売る」基本に則れば、投資家にとって有利な売買になると考えられています。

 カカオピッコマ社にとってはIPOすることで事業に必要な資金を調達することができ、さらに将来性が見込まれて社会的信用が向上します。さらに運営している「ピッコマ」の知名度も向上するメリットもあります。

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