AI失職 が現実味を帯びてきている。
米ゴールドマン・サックスの調査によると「事務職の約半分はAIにより自動化できる」という結果が出ており、米ルイビル大学の教授は2030年には技術的に99%が失業し、どうしても人間がやるしかない業務しか残らないと警告している。
- 事務・管理サポート 46%
- 金融業務 35%
- 管理職 32%
- 営業関連 31%
- コンピュータ・数学分野 29%
- デザイン・メディア・エンタメ 26%
この結果、分かる気がする。
決まったルール上での仕事はAIに成り代わられやすい。
例えば役所の市民課?
税務署?
だって書式も計算式も決まっている。
カメラとAIがあれば、マイナンバーカードがあるんだから決まったルール上のことでAIは迷わないし間違わない。
申請書類は瞬時に完成、ミスもない。
私たちは、役所に行く必要がない。
人間がAIに勝てるとしたら……好奇心。
あと、上手く説明できないことへの対処。
具体例をあげると、コールセンター業務。
オーストラリア最大手のコモンウェルス銀行はコールセンター業務にAIを導入し、人員を解雇しようとしたが導入後、かえって問い合わせが増加。AIでは対応しきれず、解雇の方針は撤回された。
そりゃそうだ。
私自身、AIチャットに「違う、そういうことじゃない」と言いながら諦めた経験がある。
私の言語力の問題かもしれないけれど、とりあえず過去数年を振り返ってみてもAIチャットで解決できたものはない。
だって、問題が分からない。
分からないところが分からない。
説明できない事象が『なぜか』起きて困っているからコールセンターを利用している。
『なぜ』が説明できない限り、解決してくれないAI。
コールセンターの人は『なぜ』を探るために試行錯誤してくれる。
聞き方を変えたり、「こういうことなのか?」と例をあげたりして『なぜ』を探ってくれる。
これはまだAIにはできない。
理解の仕方は人によるからだ。
デザイン・メディア・エンタメもAI失職の対象らしい。
でも、これはどうかな。
人気の『傾向』はあってもこのジャンルにルールはない。
例外は、報道やまとめ記事。
実際にあったことを文字にしたり、実際に会ったことのデータを分析しているのだからこれはAIに負ける。
コラムは、どうかな。
漫画やアニメは、多分だけどAIは勝てない。
芸術作品には魂が宿っているなんてことを言うつもりはないのだけど……なんでだろう、説明できない感覚だけどAIが勝つことはないと思う。
小説は分からないけど、多分人気作家が増えるだけで人間の作家の領分を犯すことはない気はする。
人間の妄想力って本当にすごいと思うから。
AIは正解を探すが、人間は「意味」を探す。
たぶんそこに、私たちがAIに勝てる余地がある。
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