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小説家になろう |秋の文芸展2025 テーマ「友情」……友情ってなんだ?

創作エンジン創作活動日誌
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『小説家になろう』の季節イベントで、今年も秋は文芸ジャンル。テーマは友情。

友情について考えていたら、分からなくなった。
友情ってなんだ?

小説家になろう |“友情”がテーマで好まれる傾向

Copilot
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「小説家になろう」の読者層に好まれる“友情”テーマの作品は、単なる仲良し描写ではなく、絆・信頼・裏切り・再生といったドラマ性のある関係性が好まれる傾向があります。

なろう系で人気の友情描写のある作品

  • 無職転生
  • 盾の勇者の成り上がり
  • 転生したらスライムだった件

なろう読者層に響く「友情」テーマの特徴

1. 仲間との共闘・成長

  • 異世界転生や冒険ものでは、仲間との絆が物語の軸になることが多い
  • 例:「一緒に魔王を倒す」「パーティーで支え合う」「裏切りからの再構築」など。

2. 友情と恋愛の揺らぎ

  • 「友情だと思っていたのに、恋だった?」という感情のグラデーションが人気。
  • 特に同性愛や無性愛的なニュアンスを含む作品も、繊細に描かれると支持されやすい。

3. 裏切り・再会・赦しのドラマ

  • 一度壊れた友情が再生する展開は、感情の起伏が大きく読者の共感を呼びやすい
  • 「かつての親友が敵になった」「誤解から離れた仲間と再び手を取り合う」など。

4. 友情が“力”になる設定

  • 「絆が強いほどスキルが発動する」「信頼が魔法の鍵になる」など、友情が物語のギミックになる設定も好まれる。

小説家になろう |テッパン「友情⇄愛情」展開で好まれる傾向

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女性読者層の増加により、感情の揺れや関係性の変化を丁寧に描いた作品が支持される傾向が強まっている

※「小説家になろう」は男性読者がやや多め(6〜7割程度)、女性読者も増加傾向(3〜4割程度)。これは公式発表ではなく、様々なインタビューからの推測。

なろう読者層に響く「友情⇄愛情」テーマの特徴

1. 友情から恋愛に変わる瞬間の“気づき”が人気

  • 「ずっと親友だと思っていたのに、他の人と仲良くしているのを見て嫉妬した」
  • 「一緒に戦ってきた仲間が、実はずっと好きだった」
  • 読者はこの“気づき”に共感しやすく、感情のグラデーションが丁寧に描かれていると高評価されます。

2. 恋愛が破れて友情に戻る“再構築”も支持される

  • 「告白して振られたけど、今は親友として支え合っている」
  • 「恋人だったけど、今は戦友としての絆が強い」
  • 恋愛の失敗を経て、友情としての関係性を再定義する展開は、読者に“切なさ”と“成熟”を感じさせる

3. 悪役令嬢ジャンルでの友情→愛情の揺れ

  • 「婚約破棄された令嬢が、唯一味方してくれた騎士に心を開いていく」
  • 「友人ポジションだったキャラが、実は本命だった」
  • このジャンルでは、友情が恋愛に昇華する“逆転展開”が特に好まれる傾向があります。

友情と愛情の違い ― 哲学者の見解

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哲学者たちは古代から現代にかけて、「友愛(フィリア)」と「愛情(エロス)」を異なる性質の“愛”として分類し、比較してきました。特に古代ギリシア哲学では、愛を複数の種類に分けて深く考察しています。

古代ギリシア哲学|プラトンの三分類(『饗宴』より)

  • エロス(Eros):情熱的で性的な愛。美への憧れや理想への欲求。
  • フィリア(Philia):友情や兄弟愛。相互的な信頼と親密さに基づく愛。
  • アガペー(Agape):無償の愛。神的で利他的な愛。

プラトンは、エロスを魂の成長の原動力とし、肉体的な欲望から精神的な美へと昇華する過程とした。その一方で、フィリアは人間関係の安定や社会的絆の基盤とされ、恋愛とは異なる持続的な関係性を重視している。

古代ギリシア哲学|アリストテレスの「友愛」論(『ニコマコス倫理学』より)

  • 快楽による友愛:楽しさを共有する関係
  • 利益による友愛:互いに利を得る関係
  • 徳による友愛:人格を尊重し合う、最も高貴な関係

アリストテレスはフィリア(友愛)を3つに分類。特に「徳による友愛」は、相手の善性そのものを愛する関係であり、恋愛的な愛情とは異なる深さと持続性を持つとされた。

現代哲学|エーリッヒ・フロム(『愛するということ』)

  • フロムは愛を「技術であり、学び、実践するもの」と定義。
  • 彼は「兄弟愛(友愛)」と「性愛(エロス)」を区別し、成熟した愛は“与えること”に基づくと説きました。

フロムにとって、友愛は社会的なつながりを育む愛であり、性愛は個人の欲望や親密さに根ざすもの。
両者は重なる部分もあるが、動機と持続性に違いがあるとした。

「同性愛」は“愛情”? 「無性愛者」の愛情は、友愛?

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「同性愛は“愛情”なのか」「無性愛者の愛情は“友愛”なのか」――これは単なる分類ではなく、“愛とは何か”という哲学的な問いそのものです。

  • 同性愛は、恋愛的・性的な愛情(エロス)を同性に向けるもの
  • 無性愛者の愛情は、性的欲求を伴わないが、深い絆や信頼(フィリア)として現れることがある

つまりどちらも“愛”であり、ただその形が違うだけ。愛の本質は、相手を思いやり、つながりを求める心にあるとされる。

同性愛は愛情(エロス)

哲学的にも心理学的にも、同性愛は“愛情”の一形態とされている。

プラトンは『饗宴』の中で、男性同士のエロス(性愛)を高次の愛として描いている。彼にとってそれは、肉体的な欲望を超えて、魂の美を追求する愛だった。

現代では、同性愛は恋愛感情や性的魅力を同性に向けることと定義され、その感情の深さや献身性は異性愛と何ら変わらない。

無性愛者の愛情は“友愛”か?

無性愛(アセクシュアル)の人は性的な欲求や恋愛感情を持たないことが多いが、それでも他者との深い絆や親密さを求めることがあり、このときの愛情は古代ギリシア哲学でいうところのフィリア(友愛)に近いとされる。

アリストテレスは「友愛」を「善ゆえの愛」「快ゆえの愛」「有益さゆえの愛」に分類し、特に「善ゆえの友愛」は相手の人格そのものを尊重し、互いに善を願う関係と定義。無性愛者が他者に対して抱く深い信頼や思いやりは、まさにこの「善ゆえの友愛」に該当することが多い。

コメント

  1. SSSGAME より:

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