スズメバチ の巣をとる映像をYouTubeで見ていると娘が「スズメバチに刺されると痛いの? 痒いじゃないの?」と言われました。
実際刺されたことがないので私は分かりませんが、 スズメバチ に刺されると「痛い」と聞きます。針が太いから?
スズメバチ の毒は痛み成分が多め
蜂の種類によって針にある毒の成分が異なり、 スズメバチ の毒は他の蜂に比べて痛みの原因であるアミン類が多いため「痛い」と強く感じるようです。
蜂の針にある毒の成分は次の4つ。
- アミン類(痛みや痒みの原因)
- 低分子ペプチド類(痛み、赤血球の破壊、血圧低下、アレルギー症状の原因)
- 酵素類(組織破壊、赤血球の破壊、アレルギー症状の原因)
- 非酵素系神経毒(神経系に作用する)
オオスズメバチだけは神経毒「マンダラトキシン」が含まれています。因みに蜂の中で殺傷力が最も強い毒を持つのはセイヨウミツバチだそうです。
スズメバチ に刺されたときの応急処置
スズメバチ に刺されたら適切な応急処置をしてから医療機関で診察を受けます。。直ぐに適切な応急処置をすることで症状が軽くすむことが多いそうです。
毒を取り除く
蜂の毒は水に溶けやすいので、患部を水で洗って毒を溶かし出し体内の毒の量を減らします。患部をつねって毒液を絞り出し、揉むように洗うと効果的です。
ポイズンリムーバーなどを使って毒を吸い出すとさらによいですが、口で吸い出してはいけません(唾液に毒が溶ける)。
ポイズンリムーバーを使うときはグリグリと患部を強く押し、吸引しながら毒を吸い出します。患部がかなり痛みますが、この処置の有無でその後の症状が大きく変わります。
一人で庭作業やツーリングなどに行くときは、蜂に襲われたときに備えてミネラルウォーターと携帯用ポイズンリムーバーを携帯することをおすすめします(特に8月~10月)。
患部を冷やす
患部を高く上げ、氷のうやアイスパックで冷やすことで痛みや腫れをやわらげることができます。氷がなくても、ビニール袋に水を入れて冷やすだけでもその後の症状が大きく変わるそうです。
スズメバチ に刺されたら必ず病院に行く
ハチに刺されたあとは必ず病院にいくようにします。
蜂に刺されたときの受診は皮膚科が一般的ですが、#7119に電話をして「蜂に刺された」と告げて受診できる病院を教えてもらうほうが効率的です(子どもの場合は#8000でもよい)。
次のような症状が出たら緊急事態です。救急車を呼びましょう。
- 赤いブツブツが出る
- 唇や舌が膨張し、呼吸が苦しそうになる
- 突然咳こむ
- 腹痛や下痢の症状がある
- 嘔吐したり吐き気をうったえる
蜂に刺されたときに最も注意すべきなのが「アナフィラキシーショック(アナフィラキシー症状)」です。
アナフィラキシー症状はアレルギー反応のひとつで、血圧が低下して意識を失います。刺されてから一時間以内に死亡する例も報告されています。
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