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不妊虫放飼法 で虫を減らす。頭のいい人は凄い方法を考えるなと感心した話

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不妊虫放飼法 ……初めて聞く言葉だった。

きっかけはスマホの「おすすめ」に表示されたゴーヤーに迫る8ミリの悪魔というニュース記事だった。

こんなニュースが表示されたのは、昨日ゴーヤーチャンプルの作り方を調べたからだろう。
夏になるとゴーヤーの独特の苦みがとてもいい。

「ゴーヤーチャンプル」のおすすめレシピ
  • 白ごはん.com(https://www.sirogohan.com/recipe/go-yachan/
    • 一工夫 ゴーヤの下処理は塩だけでなく砂糖も使う(苦味がさらにとれる、子ども向け)
    • 一工夫 醤油と同量のめんつゆ(ストレート)を入れている(甘味追加)
  • 味の素パーク(https://park.ajinomoto.co.jp/recipe/card/704017/
    • 一工夫 醤油と同量のめんつゆ(ストレート)を入れている(甘味追加)
    • 一工夫 かつお節をかけるとさらに美味しい

このゴーヤー、いま沖縄本島からの持ち出しに制限がかかっている。
セグロウリミバエ」という害虫が原因だ。

セグロウリミバエはウリ科の果実に卵を産みつけ、内部から腐らせてしまうという。
ゴーヤーだけでなく、スイカやトマト、パパイヤなども被害を受ける。

この駆除方法として、「 不妊虫放飼法 」が出てきた。

不妊虫放飼法 とは虫を殺すのではなく、生ませないことで減らす方法

農薬に頼らず、環境への影響を最小限に抑えながら、長期的に害虫の個体数を減らすことができる唯一の方法とも言われているそうだ。

人工的に不妊化したオスの虫を大量に放ち、野生のメスと交尾させる。
交尾はするが子は生まれない。

それを繰り返すことで、次の世代が減っていく。
やがて、それはいなくなる。

同種内の繁殖だけを妨げるため、他の生物に影響はない

派手さはないが、戦略的な方法だ。

交尾回数が少ない種であることや、移動性が低く局所的に生息する害虫であることが条件ではあるが、それにしても頭がいい人は凄いことを考える。

この不妊虫放飼法はかつて害虫を根絶したという実績がある同じ沖縄である。

この 不妊虫放飼法 で根絶されたのが沖縄にいたウリミバエだ。

「ん? ウリミバエ?」と思ったが、今回のセグロウリミバエとは別の種らしい。

ウリミバエは1919年に八重山で確認され、1970年代には沖縄本島や奄美群島にも広がりウリ科の植物に多大な被害を与えた。

1974年にウリミバエの不妊虫の放飼開始。
1993年に根絶が確認された。

根絶に20年ほどかかったようだが、これは日本で唯一外来種の根絶に成功した例だという。

※ 国レベルで公式に根絶が確認された外来種。アリモドキゾウムシなど局地的な駆除成功例は他にもある。

セグロウリミバエの根絶に向けて、沖縄県では 不妊虫放飼法 を実施。
沖縄県名護市では2025年6月半ばに不妊化した蛹が約2万匹入ったカゴを設置したそうだ。

そして2025年10月にはヘリコプターを使って広い範囲に不妊虫を放つ予定らしい(過去のウリミバエ根絶でも用いられました手法)。

頑張ってもらいたい。

しかし……2万匹の蛹、ヘリコプターを使って虫の散布。

想像すると少しぞわっとする。

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